ホワイトアウト

Last Update 2000.10.8.



原作は真保裕一先生。吉川栄治文学新人賞受賞作品。

『連鎖』で江戸川乱歩賞を取られた時から好きな作家先生ですので、発表になって割とすぐに読みました。とにかく規模の大きな作品だなあ…という印象が強く、まさか映画化されるとは思いもしませんでしたね。ハリウッドならその可能性が考えられるけれど、日本の映画界ではまず無いだろうと感じていたのです。スミマセン(笑)

少々話がズレますが、私の場合、邦画を見に行くことはあまりありません。
偏見だと言われてしまえばそれまでなのですが、映画館に足を運んでまで鑑賞する価値のあるスケール感を持っているものが、さほど無いように思うのです。
もちろん、作品として見たら最近は邦画も素晴らしい出来のものが増えてきていると思います。でも、ビデオで見てもいいかな…?と感じるのが、まだまだ多いような気がするのですね。
例えば『スター・ウォーズ エピソード
1』とか『マトリックス』とか、少し前でしたら『インディペンデンス・ディ』や『ダイ・ハード』シリーズなど―――大画面で見る醍醐味をしっかり味わえるものでないと、高いお金を払うのはソンだなーと感じてしまうのです。
だから、ビデオ鑑賞した『フィフス・エレメンツ』は、なぜ映画館で見なかったのかと滅茶苦茶後悔しました。いくらリュック・ベンソン監督のファンでも、ストーリー的には(おいおいおい…)と言いたくなってしまう出来に躊躇していたのですが、さすがハリウッド!と手を叩きたくなるような豪華さに圧倒されました。とにかく大きなスクリーンで見るべき映像でしたね。

ともあれ、『ホワイトアウト』が映画化されることになり、富樫輝男役が織田裕二さんとのことですから、一応のチェックはしていたんですが―――最大の関心事は、「吉岡和志役を誰が演るのか?」だったんです(大爆笑)

で、制作発表時はイマイチ不明だった吉岡役が、な、なんとっっっ!!
石黒賢さんだった訳でして………

まあ、監督が若松さんですし、女優の演技力が期待できない分(って、松嶋嬢にシツレイだよ)吉岡役はハズしたくなかったんだろうとか、理由は解り過ぎるくらいわかってるんですが。
体格の問題はともかく、吉岡というキャラ的に見たら、石黒さんの演技力でキッチリ納まると思いますので、キャスティングに対する不満は無いのです。

しかし―――若松監督ってば〜!!
なななななんてこと、してくれたのようーーー(絶叫)

私の場合、カップリングはキャラオンリー主義(やっぱ演じた御本人にシツレイだと思ってしまうんですよねぇ←なら、こんなHP運営するなよ・爆)なんで、イ○○ロ×○ダ(伏字にしても意味ないだろ)を考えるつもりは全然ナイんです。
けれども石川と司馬という前例(じゃないっての)があるだけに、妄想するなと言われても……という状態に陥ってしまったのでした。それも速攻で(爆死)

あああ、どうしよう〜〜〜
富樫=織田、吉岡=石黒となったばかりに、原作読む限りでは感じられない妄想世界が、草葉の陰からおいでおいでをしているじゃないかあああぁぁぁーーーということになってしまったんです。
非常にシツレイな言い草ですが、吉岡役が石黒賢さん以外の人でしたら、そんな気持ちはこれっぽっちも生まれませんでした。
そして、このような想像が原作世界を滅茶苦茶汚すものであることも解っています。

だから映画『ホワイトアウト』が公開され自分がそれを鑑賞した時点で、駄作が映画世界のパロディとして許容範囲だと判断可能なようでしたら、恥を偲んでアップするつもりでいました。
それで、やっと鑑賞してきた映画『ホワイトアウト』なのですが―――幸か不幸か、吉岡×富樫 または富樫×吉岡での妄想は全く出来なかったのです(泣笑)←それが当り前だっての
一応、用意してあった駄作は全てお蔵入りにしました。二度と日の目を見ることはありません(爆笑)
もしも公開を期待していた方がいらっしゃいましたら、深くお詫び申し上げます。
しかし、原作至上主義の私としては、出来不出来はともかく自分の中で納得がいかないものを公開する気にどうしてもなれないのです。ごめんなさい。


その代わりという訳ではないのですが、映画についての感想がこちらにあります。
   
ただし、カナリ好き勝手なことを書いていますので、映画『ホワイトアウト』のファンでしたら
不愉快に感じられる可能性が高いです。

戯言だと笑って読み流せそうにない方は、読まないでくださいっ
どうか、お願いいたします(泣)