老紳士は何故・・・・・・?

    テキスト『競作 五十円玉二十枚の謎』(東京創元社)
    季節とアリスの学年
: 6月上旬/ニ回生



「英都大学のエラリー・クイーンと呼ばれる俺にも判らん」
とメタルフレームの眼鏡を掛け直すひょろりとした方は望月周平で、経済学部三年、二十一歳。(201p)

  ・
こういうのは他人から評されるもので、自分で言ってはいけない。
  ・でも言っちゃうところがモチらしくて、マル。


彼女は上から読んでも下から読んでも有馬麻里亜、文学部英文科二年、十九歳。(201p)

  ・
うーん、『孤島パズル』や『双頭の悪魔』との整合性が謎。
  ・多分、短編集へ収められる際には手直しされるのでしょうね。
    ※ 文庫化の際に"法学部法律学科"へと手直しされました。めでたし、めでたし。


「こんなに非合理的な現象に直面して涼しい顔をしてる方がどうかしてる」
「僕は直面してません。おっさんに直面したのはマリアです」(206p)

  ・
さっきまで「聞かんほうがええ」とか言ってたのに、モチの攻めにはただならぬものがある。
  ・ひょっとして生涯のライバルなのかも、モチとアリス。


馬鹿なこと言うな、と罵られるかと思ったら、「出た」と江神さんが言ったので驚いた。(208p)

  ・
ここは部長流ユーモア精神の現れだと思うんですが。
  ・或いは、全ての可能性を追求しないと気が済まない"探偵としての性"とか。
  ・江神さんに対しての評価は滅茶苦茶甘い私。


どうやら思い違いだったらしい。推理小説なんか読んでいると、こうして友人を失う危険があるわけか。(211p)

  ・
というより、そういう性格がモンダイだと…(爆)
  ・でも、こんなアリス、好きです←とって付けたように言うなっての


江神さんなど『C+』といとも冷たく採点しているだけだ。(308p)

  ・
『C』なだけマシなのでは。
  ・人には優しいけど、作品を見る目はシビアな部長(笑)


四条河原町の交差点まできたところで、長身、長髪の江神さんの頭が人波から突き出ているのが見えた。(221p)

  ・
信長の体躯からすると人波に紛れて見えない、というのは納得がいくのですが。
  ・モチもそんなに背が高くないのかしら…??


「ふうん、おたくら三人とも兄弟?」
「ええ。弟のアリスと妹のマリア。私は長男でポールと言います」(223p)

  ・
江神さんはこれをきっと真顔で言ったに違いない。
  ・聞いた方は内心「さわらぬ神に祟り無し」に近い心境だったと思います。


壁にはヒプノシスがデザインしたLPのジャケットがいくつも飾ってあった。(236p)

  ・
わざわざ『ヒプノシス』と記述しているのは、ピンク・フロイドだけじゃなかったということでしょうか。
  ・さしあたって、ツェッペリンとかスコーピオンズもありそうかな?


「まぁまぁ」と分別くさく割って入るのは、よくあることだが僕だ。(239p)

  ・
一見、争いを諌めようとしているようで、両方の問題点を煽っているあたりがアリス。
  ・仲裁役としてはあまり優秀ではない、ということですね(爆笑)


一緒にいた者と同じ情報しか持っていないのに、ただ一人彼が真実に到達したのならば、これは名探偵という称号を捧げなくてはならない。(240p)

  ・
しかし、この件で"名探偵"と言われるのはどうかと…


「話したくない」
部長は拒んだ。が、理由も判らずそんなことを言われても、うちのサークルの若い者は黙っていない。(240p)

  ・
年齢が下へいけばいくほど、強いEMC
  ・なんだかんだいっても後輩達に甘い部長だったりする(爆笑)


「俺も気をつけよう」
望月が怯えたふりをする。(242p)

  ・
意外に可愛らしいリアクション(笑)がご愛嬌。
  ・全面的に江神さんを信頼しているだろうから、実際にはこれっぽっちも気をつけないと思う。


「せやから俺はこんなこと、言いとぉなかったんや」(243p)