瑠璃荘事件

    テキスト小説現代 20009月増刊号『メフィスト』(講談社)
    季節とアリスの学年
: 5月連休後/一回生



自然に剥がれ落ちてゴミになっただけだろうに、それについても先輩達は「モサドの工作員のしわざや」「いや、モリアーティ教授の手下やろう」と実に子供じみた冗談を飛ばし合うのだった。(20p上段)

  ・
この頃から既に一人醒めているアリス…可愛くない(笑)
  ・というより、先輩達が子供っぽすぎる?


もの静かで、穏やかで、黙っている姿がナチュラルに男っぽい。役どころとしては二枚目だ。(20p下段)

  ・
アリスの江神さん評。つまり、文句無しのイイ男だということですね。


無茶苦茶に唐突だ。きっと罠だな、と思ったのに、望月は無防備だった。(21p下段)

  ・
そのまま引っかかるなんて…モチ&信長とアリスの差が顕著(笑)


「心やすらぐ憩いの場であるここで、そんな刺々しい言い方をせんといてくれ」(24p上段)


「え、二十歳になる同士がそれだけのことで喧嘩?」
僕は唖然とした。(28p上段)

  ・
確かにくだらない理由だけど、切羽詰っている時はそれどころではないのよ。
  ・と、モチ寄りの考え方をする私に、同様の体験がある訳ではありません。念のため。


「さ、帰りましょうか」
織田が立ち上がるふりをした。(28p下段)

  ・
気持ちはよく判る(大爆笑)
  ・でも、立ち上がる"フリ"なのが信長のいいところ。


しつこいぞ、と怒られるかと思ったら、望月は喜んだ。(30p上段)

  ・
この状況下に於いてアリスの発言を歓迎するあたりが、モチらしいというかなんというか…


「たとえば、どんな偶然ですか?」
僕は意地悪く尋ねた。(34p上段)

  ・
こういうツッコミがアリスの本領発揮というところ。
  ・やっぱ性格悪いよ、アリス…


「俺、外に出てようか」織田が言う。「お前が窓から投げ出されたら、下で受け止めてやるから」(34p下段)

  ・
モチを気遣う信長。さすが、良き相方。
  ・でも、モチの上背とそれに加わる重力を考えると、信長の身体が受けるダメージの方が心配。


江神さんはにやりと笑って、ウエイトレスにミックスサンドを二人前オーダーしてくれた。(37p下段)

  ・
江神さん、甘いぞ(爆)
  ・尤も、部長のことだから、誰のお腹が鳴っても二人前頼んだに違いありません。


「誰も気がつかなかったと言っても、お前と門倉君と下條君のたった三人や。たまたまその三人が揃って可能性を見落としただけのことやないか。たまたま、な」(40p下段)

  ・
言葉を重ねて慰めるところが江神さんの優しさなんですよ!!!


あれしきの事件にそれしきの動機、という感じだった。(43p上段)

  ・
それを言っちゃあ、オシマイだってーの(大爆笑)


「ミステリの世界ではそうですけど、現実は違います。名探偵も他人を信じることができる」(43p上段)


「ええこと言うやないか、アリス」
推理研に入って、アリスと呼ばれたのはそれが最初だった。(43p下段)

  ・
五文字のあとに敬称プラスして七文字。この呼び方で、かったるくなかったんでしょうか。
  ・体育会系サークルだったら、まず呼び捨てにされてると思う。


「何かついてるか、アリス?」(43p下段)

  ・
店から出てきて、当然の如く「アリス」と呼んでいるあたりが江神さんらしい。
  ・やはり「有栖川君」と呼ぶのはしち面倒だったんでしょう。
  ・尤も、他にいい呼び方無いですよね。