ハードロック・ラバーズ・オンリー

    テキスト小説新潮 19967月号(新潮社)
    季節とアリスの学年
入梅期(6月頃?)/一回生



もう一度叫ぶと、いくつもの顔がこちらを向いたが、肝心のその人だけはやはり僕の呼びかけ無視した。
(377p上段)

  ・
続けて大声出して呼ぶなんて、多分、私には出来ない。
  ・二度目は追っかけていって、肩に手をかけちゃいそう。しかし、それをしたら…(爆)


「もしかして、今のは十年ぶりに見つけた初恋の人か?」
そんなロマンチックなものではない。(377p段)

  ・
十年も経てばかなり人の様相は変化している筈ですが、こういうトボけた物言いが江神さんならでは。
  ・それに反応するアリスもアリス(笑)


江神先輩はわずかに眉間に皺を作った。わざとわけが判らないようにしゃべるな、と言いたいのだ。(377p下段)

  ・
某大学ミス研のように『犯人当てクイズ』やる時の癖で、ついそうなってしまうとか? ヤですね〜


薄汚れた店でまずいコーヒーを飲ませられるだけかもしれないけれど、あらかじめ覚悟していれば腹も立たない。(378p上段)

  ・
あらかじめ覚悟していても、やっぱりイヤ(爆笑)


いくら唇の動きが似ているからといって、このケースで相手が「雑煮」と聞き違えるはずもない。(378p中段)

  ・
もし、この状況下で雑煮が出てくる店だったら、寧ろ行ってみたいです。


「名前も聞いてなかったわけや」
「下心がなかった、ということですよ。ハンカチを持って歩いているのは、純然たる親切心からですしね」
(380p下段)

  ・
江神さんは普通に状況を検分しただけなのに、すぐさま言い訳しているアリス。
  ・チョットはあったんじゃないでしょうか(爆)
  ・結局この後、部長から胡散臭げな言葉を返される羽目に。


「もしも、それが王家の呪われたハンカチやったとしてもおかしい。(後略)」(381p上段)

  ・
部長…お茶目すぎ……真顔で言ってますね、きっと。


すとんと腑に落ちた。証拠も、それを確認するつもりもないけれど。(381p下段)

  ・
江神さんに対するアリスの絶対の信頼ここにあり(笑)