わりとEMCな日々

表では言えない煩悩まみれなツッコミはこちらで♪
基本はトーゼン"江アリ"よん

    


ハードロック・ラバーズ・オンリー
もう、科白や描写以前の問題です。
土曜日。河原町。二人っきり。
確か、大学って土曜日は休みの筈。
然らば、これを"デート"と言わずして何としましょうか!!!




意味シン
―――「へぇ、羨ましいな。うちのクラブなんて男ばっかしやからね、部内恋愛なんかがあったら大変や」
                                 『月光ゲーム −
Yの悲劇'88−』(47p)

ピースと竜子が付き合っているということを"博士"こと竹下正樹から聞かされたアリスのこの一言。確かに、ウォーク内でも公認の仲となっているらしい二人の存在は羨みたくなることでしょう。
しかし―――モンダイなのはその後の科白。「部内恋愛なんかしたくても出来へんわ」とか「部内恋愛なんか有り得んわ」とかだったら解るんですが、「あったら大変や」って……どういう意味やねん!!!
そもそもEMCは男所帯ですから、まず一般的な意味合いに於ける"部内恋愛"の有無で考えたら無いのが普通な筈。それを「あったら」と仮定した後に続くのが「大変や」という言葉なのが、なんか引っ掛かる。これはやはり、近い未来、部内恋愛を経験するかもしれないというアリス無意識下の予感だったに違いありません(大爆笑)
え? 相手がマリアである訳がないでしょう←断言 




決定的瞬間 その一
―――「江神さん、短いおつきあいでしたけど本当に楽しかったですよ。部長に会えただけで、あの大学に入った甲斐がありました」
「まだそれを聞くのは早いな」
                                『月光ゲーム −
Yの悲劇'88−』(302p)

一種の殺し文句ですね。まあ、状況が状況ゆえに後がナイという心境だったのかも。
でもね、こういう科白って同性に対しての方がなかなか言えないと思う。例えば友達に面と向かって言えます? 心ではそう思っていても実際には、ねぇ…恥ずかしくて(苦笑)
死と隣り合わせという異常なシチュエーシュンでこそ成立する告白なのかもしれませんが、この時アリスの心にあったのは単なる親愛の情じゃないと思う私(オイコラ) とはいえ、まだ無自覚なんでしょうけど。
そして、それをさらりと流す江神さん。やはりタダモノではありませぬ(笑)




お約束な組合せ
―――「一緒に行きます」と僕が言い、望月は「ここで相棒の夜伽をしています」と言った。
                                          『開かずの間の怪』
(68p)

男四人のメンバーが二手に分かれなければならない状況下に於いては、まず同学年のモチと信長がコンビを組むことになるようですが、実はアリスって結構率先して部長にくっついて回ってるんですよね。
江神さんが何かをしようとする時、まず手を上げるのはアリス。男子部員の中で一番若輩者だからという自覚に根差した感情だけではナイと見ました←オイコラ!
部長と一緒ならば間違いはないという信頼に基づいての行動と取れなくもないんですが、どっちかっていうと江神さんに懐いている犬(ワン)状態。
でも、そこには"愛"もあるんですよ、きっと(笑)




席順
―――こちらを向いている江神さんが煙草を挟んだ右手を上げ、他の三人が振り向く。
                                    『老紳士は何故・・・・・・?』
(200p)

マリアが入部する前までの推理研は男四人。喫茶店でも居酒屋でも丁度ピッタリ座れる人数だしモチと信長が同学年ですから、自然とアリスは江神さんの隣へ座るようになったのでしょう。
で、この箇所を読むと、三対一で座っていたということになるんですよね。
普通に検分したら少し年長の江神さんと対峙するように部員一同が座った程度のことなのかもしれないんですが、そう見てしまっては面白くも何ともナイ。
これは最初っから"江神さんの隣りはアリス"という暗黙の了解あってのコトだと捉えるのが、正しい読者なのですっ(笑) 他の三人は当然そう考えているに違いありません。それで、部長の隣りは空席だったのよ(大爆笑)




決定的瞬間 そのニ
―――そこまで言われたら仕方がない。江神さん以上に僕が信頼できる人はいないから。
                                            『双頭の悪魔』
(236p)

江神さんに対して、ここまで絶対の信頼を寄せているというのが、凄い。既に"信仰"かもしれない。
ただ待つだけという辛さ(って、この状況だと待つ他に方法は無いんだけど)をじっと噛み締めるなんて…アリスってば、ケナゲだわ。恋心のなせるわざってやつですね♪ 




無意識
―――僕は電話の脇の壁に凭れかかって焦らずに聞くことにした。 ボールペンを取ってメモにぐるぐる螺旋を落書きしながら。――昨日、誰かもこんな模様を描いていたっけ。
                                            『双頭の悪魔』
(265p)

気がつくと好きな人の真似をしてるってことがありますよね。
昨日、同じような落書きをしていたのは、モチロン江神さん♪♪
無意識のうちに取った行動とはいえ、アリスの気持ちがカナリ部長へ傾いている証拠。




じゃれ合い
―――私(※モチ)がからかうと、アリスはけろりとした顔でこう応えた。
「そんなつもりはありません。僕は作家になって愛の鞭を振るわれる方がええから」
「このマゾ」
                                   『望月周平の密かな旅』
(41p上段)

ち、ちょっと待って、こんな科白をけろっと言わないでよ、アリス!!!
対するツッコミはモチが言わなければマリアが言ってそう。信長がいたら集中砲火は確実ですね(爆)
シカシ江神さん、どんな顔してこのやり取りを聞いてたんでしょうか…