京が修学旅行に行って来るという。何回目なんだ?と聞いたら笑っていた。 「1週間近く俺に会えないんだぜ?悲しい?」
「せいせいするわ、アホが」
そう言ったはずなのに・・・。
あれは強がりだったのか・・・?自分でも良く分からない。
俺は自分で自分のことが分からなくなることが良くある。
きっとあいつの方が俺のことを良く分かっているんだろうと思う。
それは気持ちのことに限らず、体のことも・・・。
「ふぅ・・・・んんあっ・・・・」
毎日の様に京の相手をしていた体はそれが当たり前になっていたらしい。
まだ2日しか経っていないのにひどく体が疼いた。
それは無視できるほど小さくはなく、おさめるしか方法はなかった。
自分でしてみるが、快楽は中途半端にしかやってこない。
京にされているときのような決定的な快楽はいつまでたっても自分では感じることが
できなかった。
「んんっ・・・きょう・・きょ・・お・・っ!!」
いない相手の名を呼ぶが、それは届くはずもなく・・・。
あまりに体が疼くので、必要以上に外には出ないことにした。
今ちょっとでも触れられたら声を漏らしてしまいそうだ。
まるで媚薬でも盛られたかのように体が・・・熱い・・・。
4日目の夜。
「ああぅ・・っ!んっ!・・・」
もう、こういう行為をすることに恥を感じなくなってきた。
こんな状態になっても相手は京がいいと思うあたり、自分にとって
それだけ大きな存在なのだろう、京は。
プルルルルルル・・・プルルルルルル・・・・・・
行為の途中で電話が鳴り響いた。びくっ・・とする。
今電話に出たらきっと不自然な声を出してしまう・・・。
そう思い、おずおずと電話の相手を見ると、
そこには京の携帯の電話番号が記されていた。自分でも分かるくらいに露骨に安心する。
ガチャッ・・・
「・・・きょ・・う・・・?」
「お、やっとでたのかよ。悪かったな、今まで電話できなくて。けっこー忙しくてさ。
なんにもかわりない?」
「あ・・・っ・・・ああ・・・」
「そうか・・・・。心配してたんだ・・・例えば・・・・・体の方とかな・・・」
「・・・っ!!」
電話の奥からククッ・・・と笑う声が聞こえる。
「気づかれないとでも思ってた?かなりイイ声だしてるぜ、お前。今・・・してたんだろ?」
「ぅ・・・っ・・・は・・」
「なあ・・・誰のこと考えてしてた?俺の事?それとも自分が犯されてるとこ想像して
やってたのかよ?」
ペタン・・とその場に座りこんでしまう。どこからか見てるんじゃないかと
疑うほどによまれている。
京の言うとおりな状態の自分が悔しかったが、京の声を耳元で聞いて
体はますます熱を増した。
まるで京が近くにいるみたいに。
「なあ・・・せっかく離れてるんだしさあ、そのまましてろよ。聞いててやるからさ」
「ん・・・っ」
「自分の手、俺の手だと思って・・・ほら・・・」
再び手を動かし始める。ただし今度は京の声を耳元で聞いて・・・。
「あ・・・っ・・ああっ・・!」
「まだイくなよ・・・もうちょい・・・」
「ああんっ・・・!!きょ・・・もう・・だめ・・っ・・!!やっ・・・」
「しょうがねぇなぁ・・・」
「ぁ・・・アアッ!!」
京が許しをだすようにそう言うのとほとんど同時に俺は放っていた。
それは京がいるときと似たような感覚。
快楽の余韻に体が小刻みに震えた。
「ふ・・・ぅん・・・っ・・・」
「なあ、庵・・・まだたらねえだろ?動けるんだったら寝室の戸棚、開けてみろ」
その言葉は今の自分に他の選択を許してはいなかった。
俺は震える体をおさえ、ゆっくりと寝室に向かう。
ようやく寝室につき、戸棚を見つけた。1番上の引き出しを開けて見る。
「な・・?なんか入ってたんじゃねェの?」
いかにも楽しそうに笑う声。
京の示すなにか・・とは、多分間違いなくこの・・・バイブ・・・。
「いいもんあったろ?やってみろよ。辛いんだろ、体」
「ヒッ・・・やぁ・・・・っ」
「もう後ろも濡れてんだろ?確かめてみろよ」
「あ・・・ぅ・・・んっ・・・」
手が魔法にかかった様に京の言うとおりに動く。
触れてみるとそこはヒクヒクと脈打っていた。
少し指を入れると電気が走ったような感覚と指にまとわりつく体液。
「・・・どうだった。もういれても痛くないんじゃねー?」
「ヒゥ・・・んんっ・・あ・・ぁ・」
おずおずとバイブを十分に濡れたそこにあてがう。
しかしやはり痛みを感じるんじゃないかと躊躇する。
それがわかったのか京が小さく舌打ちした。
「大丈夫だっつってんだろ。ずっとそのままでいる気かよ」
「くぅ・・っ」
京に後押しされ、ゆっくりと投入していく。前を嬲るのとは全然違うその快楽。
「あっ・・・アア・・ンッ!!あ・・ぅっ!!」
「へぇ・・そんなおもちゃでもそんなにいいんだ?淫乱だな・・・」
「う・・・っるさ・・・・んっ!!」
「・・まだそんなこと言える余裕あんじゃん。・・・全部入ったろ?スイッチ入れてみろよ」
ビクビクと震える体。その震えは紛れもなく快楽からで・・・。
でももっと欲しいと思うあたり、京の言うとおりなんだろう。
カチッとスイッチを入れるとウィィ・・・ンと独特の電子音が部屋に響いた。
「アアァッ!!・・・くっ・・アッ!!アッゥッ・・!!」
「いいだろ?・・いおり・・・」
「あ・・く・・い・・いっ・・!」
無造作に中で動き回るそれは確実に俺を蹂躙していった。
もちろん京の与える感覚とは全然違ったが、
今の俺にはそれで十分だった。
「ァアァ・・・も・っ・・い・・くぅ・・・・!!」
「・・いいぜ・・イケよ・・」
「あ・・・っ・・アアアッ!!」
放っても変わらずに動くバイブに目眩がしそうだ。
「ヒッ・・アぅッ・・!」
「は・・何?まだたんねーの?でも俺もう切らなきゃヤベーから。じゃ・・・また明日な・・」
ガチャリと電話を切る音。
途切れることなく聞こえるバイブの電子音。
夜は・・・こんなに長いものだったか?
END
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しらす:ごめんなさい、春ちゃん・・・。載せちゃった・・・。
これは春ちゃんがくれた(うふふ☆エロだよエロ☆☆←ばらすなよ)小説のお礼に書いたものです。
勝手に載せてるけど・・・いいのかなあ・・・。
これの見所はうちの京ちゃんが鬼畜ぶってるとこでしょう。怖ないっちゅーねん。(笑)
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