デバイスレイン  J.B.を倒してから…その後      

第3話 異世界の認識…

作者:ailerak

「ご、ご主人様。だ、誰か助けてほしいっス〜〜〜
 この蜘蛛〜〜、こないで欲しいっス〜〜〜〜〜〜」
「キシャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」(蜘蛛って鳴くのか?)
「ご、ご主人様、早く逃げるっス。
 ああ〜、もうだめっス〜〜〜〜〜。」
今にも襲われそうなその瞬間
「スプレッドフィア!!」
ゴボゴボゴボ
「バルヴァライサ〜〜!!」
しゅばばばばば
「バ−ガトリ!!」
ちゅどどどど〜〜ん
「キシャ〜〜〜〜………」
くてっ 
「何とかかたずいたみてぇだな」
「ふう、本当にカレイドフェノムが使えるんだなぁ…。」
「ちょっとちょっと柊に雲野、そんなことより無事か確認しないと…。」
「ああ、そうだったな…。」
雲野達は蜘蛛に襲われそうになっていた女性のところに近づいていった。
「あの〜〜大丈夫ですか?」
カスミがおずおずと声をかける。
すると女性の傍らにいるイヌらしき生物が喋った。
「え〜と、助けてくれてありがとうっス。助かったっス。」
「「「イ,イヌがしゃべった〜〜〜〜〜〜〜〜!?」」」
「う〜〜〜、イヌじゃないっス〜〜〜。  ボクにはちゃんとテディって名前があるっス…。」
「ちっ、本当に異世界みてえだなあ…。」
柊がぼやく…。
「ねぇ、テディちゃん、そっちの女の人、大丈夫だった?」
「(雰囲気がシ−ラさんに似た人っスねぇ。)
 だいじょうぶっス。ですよね、ご主人様。」
「ええ、どちらさまか存じませんがありがとうございました。」
女性がふかぶかと礼をする
「い、いえ、どういたしまして…。当然のことですよ。」
名城はなれぬお礼にとまどっていた…。
その横で十夜はふと違和感に気がついた
「あれ…、あんた…、目が見えないのか?」
ちょちょっと雲野、そういうのは言わないのが気遣いってものでしょ
小声で名城が十夜に注意をする。 しかしそんなことを気にしないかのように女性はこたえた。
「ええ、生まれつき目が悪いもので…。
 この子、テディが私の目の変わりをしてくれているんですけど…。」
テディはちゃっかりご主人様と呼んでいた女性の手元に納まっている。
「そういえば、名前はなんていうっスか?ボクしか名乗ってないっス」
「ああ、そういえばそうねぇ…。あたし、名城瞳」
「雲野十夜」
「柊誠志郎」
「カスミ・アインハルト」
「私、ジョ−トショップの女主人のアリサ・クリスティアと申します。」
「みんなおかしな名前っスねぇ…。」
「テディ、そういうこといってはダメでしょ。」
「はいっス、ご主人様。ごめんなさいっス。
 でもこんなところでみんな、なにをしていたっスか?」
「手っ取り早くいえば迷子だな…。」
「次元を超えた迷子ってか?
 くぅ〜〜〜〜〜、十夜、いうようになったじゃねえか…。」
「誠志郎君に十夜君、まじめに話そうよ…。」
「え、え〜と、信じてもらえないかもしれませんけど
 私達は異世界からきちゃったんです。
 それで突然こっちの世界に放り出さちゃって
 どっちのほうに行けばいいかわからなくって迷子になっていたんです。」
「あら、それは大変ですねぇ…。じゃあ、エンフィ−ルドにご案内しましょう。」
「ありがとうございます。」
「じゃあ、テディ、道案内おねがいね。」
「あ、あの、ご主人様…。その〜〜…。」
「どうしたのテディ?」
道をゴニョゴニョ
「怒らないからいいなさい、テディ。」
「ごめんなさいっス。道を忘れてしまったっス……。」
「あらあら、どうしましょう、こまったわ〜。」
唯一街までの道のりがわかるテディが道を忘れてしまったため 一同は途方にくれるかと思いきや突然雲野が口をひらいた。
「なあ。誠志郎、そういえばお前のオ−ギュメントってバルバロスだったよなあ」
「ああ、そうだぜ、十夜。なんだよ、いきなり。ボケたか?」
ばきっ
「いって〜〜、何もグ〜でなぐんなくってもいいだろ。」
「とにかく、お前のオ−ギュメントなら道がわかるんじゃねえのか?」
「ああ、そういえばそうだったな…。よし、やってみるか…。」
やる気になっている柊と十夜を沈黙させたのは意外にもカスミの一言だった。
「でも十夜君に誠志郎君、どうやって使うの?」
「「あ…………………………………………………」」

一方、その様子をビショップ達はパソコンで見ていた…。
「あはははははははははははははははははははははははははあははは
 あはあはははっはははははははははははははははは……………。
 ヒイヒイ、サイコ〜〜〜、あはははっはははっは……………………」
「ジョ−カ−、少しは静かにできないのですか?」
「だって、あはは、これってへたな番組より、おもしろいわよ。」
「たしかにそうかも…。」
空木がポツリともらす。
ギロッ
「空木さん。カスミさんたちが心配なんですよね?」
殺気を交えてビショップが理子ちゃんに尋ねた…。
「そ、そうよ。笑っている場合じゃないわ。どうやって助け出すか考えないと…。」
「(ビショップって普段やさしいぶんキレると怖すぎるわねぇ…。)」

一方、別の場所でその様子をノ−トパソコンで見ていた男はポツリともらした…。
「さ〜て、どういう結果になるかな…。
 クスクス、楽しみだぜ…。
 でもバルバロスの使い方知らなかったのは予想外だな…。
 まいっか。別に知らなくてもこまらねえし…。
 あ、ウェイタ−、ジャンボチョコパフェお代わりね…。」
「は、はい、ただいま…。(まだ食うのかよ…。おい…。)」
その男の横には11個の空になった 金魚鉢サイズのパフェの残骸が転がっていた…。

ちなみにあのあと十夜達は
名城のいう『女の勘』で道をみつけエンフィ−ルドへと向かっていた…。

TO BE CONTINUED

 

 

あとがき

今回はみじかくなっちゃったな〜って感じ。
でもついにエンフィ−ルドが舞台になります。
似たやつ総出演させようかなあ…。
感想ヨロシクね。
あとオ−ギュメントの設定もとっとと作るかなっと…。
P.S.:ジョ−トショップの青年はどうするかなあ…。
   悠久1が終わった世界にして旅に行ってることにして
   デバレの4人をジョ−トショップに居候させちまおうか…。
   でもそうなると誰とくっついたか決めないといけないし…。
   とりあえずアレフ(誠志郎に似てるしナンパしまくってるから)と
   シ−ラ(カスミに似てるし性格まで似てるし…。)は出す予定…。
   アリサさんが出ちゃった以上アルははずせないし…。
   パティも理子ちゃんに似てるからだそっかな…。
   マリア(名城に似ている、トラブルメ−カ−だけど…。)は
   どうやって使うかなあ…。
   

誰かリクエストヨロシク〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 っていうかお願いだから書いて…。


続く


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2000.07.19