「うわ〜〜〜〜、しまった〜〜〜!!」
「どうしたんだい?ailerak?」
「ああ、エイル、アリサさんの名前まちがっちゃったよ〜〜〜」
「おいおい、しっかりしてくれよ…。
アリサの名前はアリサ・アスティアでクリスティアはシェリルのほうだぜ。」
「ま、誰にでも間違いはあるし…。」
「ま、そういうことでいいにしておくか…。」
「読んでくれた人、スイマセンでした_(_ _)_ 」
第5話 一番危険なヤツは誰?
作者:ailerak
異世界に飛ばされた十夜達
そしてアリサ、テディ、ルシフ、パティ、アレフ、クリスとの出会い。
十夜達はエンフィールドで暮らすことになった。
しかし彼らはまだしらない…。
エンフィールド1のトラブルメーカーを…。
しかしエンフィールド組もしらない。
本当に危険なヤツを…。
さくら亭
「なあ、ルシフ〜〜、頼むから手伝ってくれよ〜〜
今度は1人じゃ無理っぽそうでよ〜〜。」
アレフがルシフを誘っている。もちろんナンパに…。
「だから、いやだっていってるだろ。
俺には一応いるんだし…。」
そう、前回のパティのセリフで気がついたと思われるが ルシフには彼女がいるのである。
「だいじょ〜〜ぶ、メロディならそういうのうるさくないって…」
「だから俺のけじめとしてやだっっていってんだよ」
「ちっ、融通きかねえなあ…。」
「なんの話だ?」
「おお、雲野じゃね〜か。きいてくれよ〜〜。
ルシフにナンパの手伝いしろって頼んでるのにやだって言って聞かね〜んだ」
「てめえ、何人女連れてんだよ…。」
ルシフがぼやくように言う…。
エンフィールド1のナンパ師、アレフ・コールソン。
付き合う女の数は腰に下げてるカギの数だけというナンパ師である。
それでも女泣かした事がないのはある意味尊敬に値することである。
「ったく〜〜。そうだ、雲野。お前が俺のナンパにつきあ…。」
アレフは言葉を続けられなかった。
それは…
「(ふざけんじゃないわよ。なに雲野誘ってんのよ。雲野断わりなさいよ〜〜〜。)」
というわけでこっちのほうをにらんでいる名城がいた為である…。
「つきあ…やっぱいいや。」
「そうか…」
そういって奥に雲野が戻ろうとすると
ダダダダダダダダダダダ
けたたましい音と共に1人の女の子が飛び込んできた。
「パティ、かくまって…」
「あらマリアじゃない。どうしたのよ…。」
「ま〜〜〜〜り〜〜〜あ〜〜〜〜〜〜。」
事情を言おうとする女の子の後ろから怒りで満たされた声が響く。
「エ、エル…」
「はあ〜〜〜。今度はなにやったわけ?」
「チェスの練習しようと思ってテーブルに行こうとした瞬間に
いきなり爆破系の魔法を撃ちこんできたんだよ。
駒がガラス製だったからこなごなだ…。」
「だからちょっと狙いを間違えただけって言ってるでしょ。
あんな簡単な魔法…。上手く使えたから先生にも誉められたんだから…。」
「どこを狙うつもりだったんだ?」
不意に雲野が口をはさむ。
「あんただれよ?」
「俺は雲野十夜。異世界からこっちにきちまってな…。
で、どこを狙ったんだ?」
「そんなのどこだって…。」
「どこを狙ったかって聞いてんだよ。」
「エルの足下…。おどろかしてやれと思って…。」
「なによ〜〜。あんたが一方的に悪いんじゃない。」
パティがあきれたように言う。
「あやまらないといけないわね。お嬢ちゃん。」
名城がパティに同意する。
「お嬢ちゃんって歳じゃないわよ。」
「じゃあ何歳よ」
「15だもん。」
「ほら、あたし達より年下じゃない。」
その言いあいを見ている面々の感想。
「名城に似てるなあ〜〜。わがままなとこは似てねぇけど」
「はぁ…。マリアが二人いるみたいだ…」
「(雲野、あれと付き合ったら苦労させられるだろうなあ…。)」
「(手を出さなくって正解だったかも…。)」
「名城さんが節操なくなったらマリアみたいになるのかしら…?」
どれが誰の感想かは言わずもがなであろう…。
そうこうしているうちに言いあいが激しくなってきた。
「も〜〜〜、マリア怒ったんだから〜〜。」
「ほら、自分を自分の名前でよんでるから年下に見えるのよ。
あ、実際に年下だったわね。」
ぶっちん
マリアのなにかが切れる音がした。
「クスクス…。マリア怒ったんだから…。」
「ちょ、ちょっと、お店の中で魔法使わないでよ。」
「マリアしらな〜〜い。ヴァニシングノヴァ!!!」
「間に合うか!?ソリッドステイト!!」
ヴォン
十夜はとっさにオーギュメントのトリガーをひきカレイドフェノムを使う
防御系のこれなら軽減できるかも…そう思った結果だ。しかし…
ちゅど〜〜ん
「きゃあ〜〜〜〜〜〜」
「名城!!!」
「名城さん!!」
周りへの被害は最小限だったが直撃を受けた名城はかなり吹き飛ばされた…。
「おい、名城、名城、大丈夫か?」
速攻で駆け寄った雲野が名城を抱き起こす。
「う、うん、だいじょう・・いたたた。」
「足ひねったみてえだな。カレイドフェノムで治せるかな。
エンジェルパス!!」
シュイーーーーーン
「あ、ありがとう…。雲野…。」
「……………」
「雲野?」
「ゆるさねえ…。」
ふらっと立ちあがるとまだ暴走しているマリアのところに雲野が歩を進める。
「なによ、あんた…。ルーンバレット」
ど〜〜ん
雲野に火玉が直撃する。しかしそれでも雲野は倒れない…。
「どうして倒れないのよ、アイシクルスピア」
グサグサグサ
氷の塊が突き刺さる。それでも雲野はお構いなしである…。
「ひっ…。」
マリアはこのとき恐怖を覚える…。
しかし時すでに遅かったようだ…。
ゴッ
雲野がマリアの目の前にきた瞬間マリアに声にならないほどの激痛が走る。
理由は簡単である…。雲野がマリアを殴ったからである。
しかもグーで手加減抜きに…。
「おい、雲野止めろ…。」
「十夜、ストップだ〜〜〜〜〜。」
ヤバイと思ったルシフと
配達から帰ってきた誠志郎がちょうど状況に気がつき慌てて止めに入る。
「うるせえ…。エアリッパー」
ヴォン ギィンギャイン
雲野のカレイドフェノムが周りを吹き飛ばす。
「くそっ。近寄れねぇ…。」
「いててて…。なあ、名城何があったんだ?
雲野が本気でキレるなんてよほどのことがあったんだろ?」
「今攻撃対象にされてる子の仲裁に名城さんが入ったら
言いあいになって至近距離で魔法を叩き込まれたわけ…。」
「名城にとっては雲野の気持ちを確認できてよかったんじゃねえかって
そんなこと言ってる場合じゃねえ…。
雲野とめねえと大変なことになるぜ。」
「どういうこと?」
「半殺しじゃきかなくなる…。」
一同の顔がひきつる…。
「とにかくとめねえと…。」
「でもどうやって…。近くによるとカレイドフェノムで吹き飛ばして
離れてると殴ってるんだよ…。私の声も聞こえないふうだったし…。」
名城が絶望的な表情をしていう・・。
「じゃあ、一瞬で近づいて気絶させればいいんじゃないかい?」
一同声の方を振り向く…。
「よっ」
そこには笑いながら片手を挙げてあいさつするエイルの姿があった…。
「まったく…、面白いことになってるねえ…。これだから人間は面白い…。」
「エイルさん、とにかく十夜を止めれるのか?」
「やってみるかい?」
おどけた口調で返す。
「ああ、頼む。」
「やれやれ、じゃあとっとと片付けるか…。」
そう言った瞬間エイルの姿が消える…。
「「「「「「!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」
ドゴッ ドサッ
次の瞬間には崩れ落ちる雲野とそのかたわらにエイルがいた…。
「はい、これでよしっと。じゃあ、名城ちゃん。
これの看病よろしくね。じゃ、そういうことでじゃあね〜〜〜」
そう言うとエイルは消えた…。
あとには呆然とする一同と気絶した雲野と泣いているマリアが残された…。
そうして今回の出来事は終わった…。
一同が今回から得た教訓
「絶対雲野は怒らせるな…。」
この後気がついた十夜がマリアを狩りに行こうとするのを名城が
泣きながら説得するということがあったのは一部の者だけの秘密である…。
2日後
「なあ、雲野。聞きたかったんだけどよ〜〜」
ルシフが何気に聞く。
「ああ?なんだ?」
「あの時どうしてあんなに怒ったんだ?」
ちょうどあのときのメンバー(マリアとエル抜き)がそろっていたため
何気に耳を傾けている。
「あ、俺も知りてえな…。詳しいことしらねえしよ…。」
誠志郎も割りこんでくる。
ひそかに奥で名城が聞き耳を立てているのに気がついていないのは
十夜だけであろう…。
「なんでだ?名城を傷つけたから以外に理由があるのか?」
そのセリフを聞いて喜びのあまり奥で小躍りしている名城…。
しかし人の話は最後まで聞くべきだった…。
いや彼女は聞かなくてよかったかもしれない…。
「それってどういう意味で?」
誠志郎が期待しつつ尋ねる…。
一同も次のセリフを予想している。
しかし次のセリフはあまりに衝撃的だった…。
「なにいってんだ?誠志郎…。
仲間を傷つけられたらその礼をするもんじゃねえのか?」
「「「「はい!?」」」」
沈黙があたりを支配した…。
「おい、どうしたんだ、誠志郎?」
「名城も大変だなあ…。」
「なんで大変なんだよ…?」
「「「「はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」」」」
雲野の鈍感振りにあきれかえる一同と
そうと知らずに喜んでいる名城であった…。
とある場所…。
「やっぱ鈍感だねえ…。
名城ちゃん苦労するだろうねえ…。
でも直に告白しねえと十夜君、気がつかねえんじゃねえか?
う〜〜ん、こっそり自白剤でも名城ちゃんの飲み物に入れに行こうかなあ…。
でも手を出さないほうが楽しめるか…。
次は何が起こるかな…。ヒャハハハハハハハ」
パソコンのディスプレイを見ながら笑っている姿があった…。
あとがき
しばらくぶりです。
第5話書いたのも結構大変だったけど…傷口がいたいのが一番苦労したとこです。
さ〜て、次回は誰を出すかなあ…。
アルが一番出しやすいか…。アリサさんの件でのりこんでこさせるのが…。
でも文章短くすると難しいねえ…。
感想お願いします。
今後の方針もそれで決めるので…。
しかし、エイルって便利だな…。収拾つけれるもん、力ずくで…。
今思いついたけどメロディ登場させて十夜たちに衝撃与えるのもいいかも…。
ま、感想で決めるとするか…。
しっかし、奇数話は短くなる傾向があるなあ…。
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