丸山高地さんが極短時間で作られた小説です。
これほどのものがそんなに短い時間で出来るものなんでしょうか…。
「caution」をよく読んだ上でお楽しみ下さいね。
LAWBREAKERS(0) !CAUTION! 本書(?)を楽しく読むために次の注意をしっかり読んでください
注意@ 注意A 注意B
Create キャラクター@ キャラクターA キャラクターB
LAWBREAKERS vol.0 そこは深緑とまではいかないが、多くの木が太陽の日差しをほぼ遮られていた。避暑地にはもってこいだと俺は思った。 俺は相棒のバスターソードを中段に構えると一気に横に薙いだ。目の前にいた奴は見事に真っ二つになり、俺が考えていたよりも遠くへと吹っ飛んでいった。俺は相棒を見ながらまるでバッターになったような気分になった。……もっとも、スポーツは嫌いなんだけどな。 「くそったれがあ!!」 さっき倒した奴の仲間が向かってきた。今度はショートソードの二刀流だ。見たところ……素人の様だな。しかし何で俺はこんな面倒な事に巻き込まれているんかね。……そうだ、みんなあいつが悪いんだ。畜生…… そうこう考えている内に間合いを詰めた敵が、思いっきり剣を振り下ろしてきた。俺はその斬撃を軽くいなすと素早く後ろに回りこみ、その勢いで相手の延髄に上段廻し蹴りを放った。蹴りは見事に決まり、そいつは地面に顔面から突っ込んだ。 ……痛そうだな。と思いつつも俺はそいつの頭を思いっきり踏み付けた。靴底にしこんである鉄板と俺様の素晴らしい脚力のせいで、そいつの頭は卵を落としたかのように見事に潰れた。血液と脳髄が辺り一面を紅に染め、胸糞悪い匂いが広がる。 「殺らなきゃ俺が殺られるんだ。悪く思うなよ」
あいつがいつも自慢しているバスターソードで相手を吹っ飛ばしたのを見てから、俺も目の前にいる奴に切りかかった。相手はかなりでかい……がそれだけのようだ。俺は相手の攻撃をかわしながら少しずつ自分の間合いを取っていった。 「アンタ中々やるじゃないか。でもな、俺のほうが強いぜ」 「…………」 男は無言のまま攻撃を繰り出す。 勝負に必要なのはスピードだ。俺は一瞬の隙をついて俺特製の刀――こっちではトーヨーブレードと言うらしい――で相手の手首を切り飛ばした。怯んだ相手に俺は容赦なく剣を突き出し、心臓を貫くとそのまま引き抜いた。大男は鮮血を撒き散らしながら後ろにぶっ倒れた。 「俺の勝ちだ!!」
「あ〜あ、二人ともまた自分に酔っているよ」 わたしは今木の上に乗っかっているんだけど、下の方でドンパチやっている連中は皆気が付いていないのかな? ……ありゃ? エイジがジャグに喧嘩を売っている。なになに、戦いに必要なのは力じゃなくて速さだって? ……まったくあの二人は。いったい同じ事を何回やれば気が済むのかなあ? ふと気付くと、こっちに気付いた一人が木をよじ登ってきている。あともう少しといったところか。 「えい」 無常にも顔面に蹴りが炸裂。そいつはそのまま落ちていって鈍い音と共に動かなくなった。 |
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2000.07.17