「Libero☆2」芹澤ハヤトの座

 たき火の前には丸いテーブルが一つ置かれている。こぎれいなクロスがかけられ、テーブルを囲むように籐の椅子が並べられている。テーブルの上には麻のランチョンマットと古風なティーセット、表に「雑記帳」と書かれた小さなノートが置かれている。近くの木には黒いロングコートが掛けられている。
いれたての珈琲とケーキを焼く甘い香りがあたりをつつむ。
焚き火の火はちょろちょろと小さくなっており、あたりはごく数メートルしか見通すことができない。
不意にすぐ近くの闇の中から足音が近づいてきた・・・そこに現れたのは、小脇に木の枝の束を抱えた細身の黒ずくめの男であった。クセの強いやや茶の入った髪を逆立て、縁の細い眼鏡を鼻にかけている。細身の体にぴったり密着したつなぎの服の上に腰丈の黒いチョッキ、靴は黒のブーツである。

男はあなたに満面の笑みを浮かべて話しかけてきた。

「あ、あなたでしたか・・・さぁどうぞどうぞ、お座りになって・・(^^
こんな暗い森の中、ようこそいらっしゃいました。ア、申し遅れましたね、私は
芹澤ハヤトともうします。隣の芹澤イクトとは・・・まぁそのうちお話することもあるでしょう
普段はガイアのナチュラル(旧人類)居住区で喫茶店「EDEN」のマスターやってます。
ここはまぁ私だけの空間・・インナースペース・・秘密の場所・・・・そんなかんじのとこです。
フフ・・いい場所でしょ(^^
ここでお客さんなんて珍しいですからね、歓迎しますよ(^^
そう言うと男は珈琲とケーキを差し出した。

「おっと・・・火が小さくなってましたね・・・」そう言うとハヤトは先ほど抱えて持ってきた小枝を焚き火にくべ始める・・
あたりがすこし明るくなる・・。ふと見ると近くの木に
小さな紙切れがピンで留めてある。


(^^??・・・・コンテンツのみのページです(おまけつき)


《立ち去る