データの入力
■ 一般的な説明
- SPSSでデータを分析する際には、データを「SPSSデータエディタ」に入力する必要がある。
- 「SPSSデータエディタ」は基本的にはExcelのような表形式になっているが行(→方向)と列(↓方向)は特別な機能を持っている。行は観測値(被験者に相当)を表し、列は変数を表している。
- 「SPSSデータエディタ」への入力は多くの方法があるが主に (1)キーボードからの直接入力 (2)Excelなどの表計算ソフトからのコピー・ペースト が便利である。
- SPSSに入力したデータはファイルメニューから保存をしておかないと、SPSSを終了したときに消えてしまう。これはワードプロセッサや表計算ソフトと全く同じ。保存はSPSSの独自の形式であるから、直接ワードプロセッサや表計算ソフトから開くことはできない。
- データエディタには「データビュー」と「変数ビュー」がありデータエディタの下のタグで切り替えることができる。データビューではデータそのものの表示や編集ができる。変数ビューでは変数などの変数の属性を表示したり編集したりすることができる。
- 変数の属性には「名前」(必須)、「型」、「ラベル」、「値」、「測定」などがある。
■ 変数の属性
- 名前: 変数を識別するためのもので必須。漢字、アルファベットが使える。アルファベットは8文字、漢字は4文字まで。
- 型: その変数が文字なのか、数値なのか、などを指定する。様々な型があるが普通使うのは数値型か文字型。文字型にしておくとアルファベットや漢字が使えるが、半角の数字をいれても文字と見なされるので、平均値の計算などはできない。
- ラベル: その変数の説明を書くことができる。変数名は短いので、ここでその変数についての覚え書きを書いておく。
- 値: たとえば男子は0、女子は1などと決めておくと、入力の時にはいちいち「男子」、「女子」と入力するよりは手数がかからない。しかし、後で見たときに0や1が男子、女子のどちらに対応していたかがわからなくなる。そこでSPSSでは0は「男子」、1は「女子」というように対応づけを指定することができる。この場合の「男子」や「女子」という文字列のことを「値」と呼んでいる。性別や学部、群の名前などを入力する際に便利な機能である。
- 測定: 測定尺度を指定する。「スケール」は比例尺度と間隔尺度に、「順序」は順序尺度に、「名義」は名義尺度に対応する。
データファイルの例(それぞれのリンクを右クリックすると、ダウンロードすることができる)
例1 データだけ
例2 名義尺度と値
例3 群分けされたデータ
例4 高校の成績
大規模なデータの例
例1 様々な形の分布(SPSSのデータ)
例2 様々な形の分布(Excelのデータ)
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