新大陸にておった数々の出来事がもはや夢のように思える。そう、私は帰ってきた。我の生まれし地”Britannia”へ、そして我が心の故郷”Vesper”へ。ああ、やはりここは落ち着く。が、どんなに過去を記憶の片隅に送り込んでも現実は応えてはくれない。それを私のバンクの中身が痛烈に物語っていた「(金がネェ)」。
働くしかなかった。再び”Hythloth”島でのスリ行為(称号が負(悪者)になったので控えめに^^)、ダンジョンの宝漁り、銀行前の物拾い...思いつく限りの行為を働き、金の亡者と化す。そんな折りに私はふと一人のPC(名前は覚えてません^^;)に目を止めた。その人は釣り師らしく銀行前で声を振り絞って焼き魚を販売していた。それだけなら良くある光景なのだが、その人は早く売り切ろうとしているためか、値段が私の知る限りの相場(焼き魚1切れ=1g)の半値で売っていた。私の脳がフル稼働し始める「...(魚1匹0.5gで仕入れ>魚1匹1gで売却>魚1匹につき0.5gの利益....私魚買う>魚売り嬉しい>私魚売る>買った人嬉しい>利益出る>私嬉しい)...全部くれ!(w」仕入れた魚は約2000匹。とても持ちきれないために、船に1000匹程しまい込み。服装を(普段は赤or黒ローブに部族マスク>白いドレスに羽根付き帽子)変えて、行商に旅立つ。
ここは”Britannia”大陸の首都的存在の街”Britain”ここに来るのは初めてでは無いが、普段は避けている。何故ならここはいつも人が多くたむろしているため、重くて動きに大きな制限を受けてしまうからだ。しかし今はその人の多さが最大の武器だ。これだけの人がいれば需要も高いはずだ。私は己の弁舌の限りを尽くし、販売に励む。なかなかに難しい。小さい数は売れるのだが1000匹完売への道は長そうだ。私の隣で薬(かHQ鎧だったと思う)を売っている人と談笑しながら、暇つぶしに主人を振り落とした馬を調教してあげたり(失敗^^;)、PKされたと言う人に装備をあげたりしていると、一人の男が近づいてきた。男の名は”papas”。どこにでも居そうな、と言っても冒険者風としてではなく袖無しシャツにズボンのみの町人風の男である。そんな彼が話しかけてきた。彼曰く「残っいる魚を全部買う」とのこと。「(ラッキー!)」気が変わる前にと、すかさず残りの魚を売り飛ばす。代金を受け取り、ほくほくしながらそれを銀行に預けていると、”papas”さんがまた話しかけてきた。「1時間3000gで雇われない?」うおお!?美味しすぎる!罠?私をダンジョンに連れ込んで弄ぶつもり!?(wで、探りを入れる
”Trig”:「私弱くて役に立てませんよー?」
”papas”:「大丈夫大丈夫、いこー」
”Trig”:「何処(のダンジョン)に行くんですかー?」
”papas”:「インゴット掘り」なぬー!?^^;
”Trig”:「え?」
”papas”:「1時間で3000g位稼げるよー」
”Trig”:「私、採掘スキルありませんよ?」
”papas”:「タダでベンダーも置いてあげるよ」
”Trig”:「新キャラで行っても良いです?」
”papas”:「良いよー、いこー」決定^^;
早速キャラを作る事にする。”Trigger”の誕生である。そして”papas”さんと再び合流。彼のゲートによって”Vesper”の西にある鉱山へと運ばれる。そこでは鉱山前にある家の所有者である”RASTAMAN”さんが居り、彼に家の”Friend”にして貰う。そして一つ一つやり方を聞きながら初の穴掘りを始める。(実はこの時初めてマクロの使い方を教えて貰った^^;)しばらく、談笑しながら穴掘りをした後”papas”さんに用事が出来たため別れたが。「始めてから1年位経つけど。UOってたのし〜」と広言しながら走り回る”papas”さんとの出会いは、衝撃的であり、近頃不幸続きで参っていた、私”Trig”のその後の精神に大きな影響を及ぼしたのは言うまでもない。「UOってたのし〜」^^
余談だが、彼のギルド(当時TcT所属。現在脱退)内称号である”EroEroOyaji”というのをギルド名と勘違いして、「エロエロオヤジには入りたくない!」と暴言を吐いた事や”papas”さんに「いま、かなり酒が入ってて明日には忘れてるかも知れないから^^;連絡入れてね」と言われたことは秘密である。
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