Last update Mar.28,2000

Andy Timmons
the spoken and the unspoken

ジャズ、クラシック、ファンク、ロックと全ジャンルオッケーな柔軟なハイテクニックと知識を持ち、そのテクニックを効果的に生かすオシャレなポップセンスとソロイストとしての熱いハートを持ち合わせたナイスガイ。Andy Timmonsの三枚目のソロアルバム。

それにしても最近のテクニカルギタリストってどうしてこうみんなルックスそこそこよくて、歌まで巧いんでしょうか。
ザック・ワイルドとか、ポール・ギルバートとか、リッチー・コッツェンとか、ヌーノ・ベッテンコートとか・・・

まぁ、それはおいといてAndy Timmonsです。
ものすごいセンスと実力を持っていながらイマイチ知名度が低い不運なお方。 昔のギターヒーローのようにギターをとにかく哭かせまくるというわけではないのですが、ギターを歌わせるということにかけてはトップクラスです。
おまけに今回のアルバムでは本人のボーカルがめちゃくちゃ巧くなって楽曲に彩りを添えています。う〜んこんなに甘い声してたっけ?

アルバム全体の印象はバラエティに富んでいるものの、曲の方はとにかくメロディ重視。あくまでもポップでキャッチー。彼のジャケ写まんまのさわやかなアルバムに仕上がっています。

インスト曲はサトリアーニ直系の「スポーツニュースBGM」系のさわやかでキャッチー、でもよく聴いてみるとなにげにテクニカル。といったものが基本ですが、器用にいろいろやってます。 カラッと晴れたアメリカ西海岸をオープンカーでぶっ飛ばすときのBGMってかんじのアップテンポナンバー、 あと'99年に大ブレイクしたラテン系の曲もおさえてます。

しかし、なんといってもこのアルバム一番の聴きどころは1stアルバム「EAR X-TACY」収録のインスト名バラードCry for youのLive Ver.が収録されていることです。 もともと1stに収録されていたスタジオバージョンの方もギター悶絶泣きまくりだったのですが、さすがにホントに巧い人はライブでこそ真価を発揮してくれます。

わたしごときでは言葉に出来ないほど素晴らしいプレイです。 どこまでものびてゆく情感たっぷりのAndyのリードを聴いて泣いてください。
7分40秒も収録されていてすっごい幸せです。
あー、もう涙とまんない。最近泣いてばっかり。いい演奏が多すぎる。
このライブみたかったなぁ・・・

ギター好きでよかった。