Last update Oct.12,2000

とりあえず敷居が高い

AudioとはPlayer、AMP、Speaker、そしてその他のアクセサリとの連携作業です。 システムのどこか一つでも致命的に音を阻害する部分があると、他の部分にいくら良い物を使っていてもさっぱりな音になってしまいます。

ここがAudioの難しいところなのですが、それまで何をどうしても代わり映えのしない音しか出てこなかったものが、全体の底が上がって或る一定のレベルを超えたシステム構成になったとたんに何をしても音が如実に変わるようになります。

えぇ、まさに何をしてもです! ケーブルの挿す向き、スピーカーの角度を0.5度、スピーカーの位置を1mm、電源を取っているコンセントの位置を変える、といったHi-end Audioを知らない人間にしてみたら正気を疑うようなことで歴然と音は変わります。

う〜ん。 このサイトを見てくれている人にも解り易い例だと「PCの自作」ですかねぇ・・ いくらGHzオーバーなCPUを載せていても、メモリスピードが66MHzではCPUの真価は発揮できないですし、VRAMが2MBしかないようなビデオカードだといくらジオメトリ演算を高速にできても高度なレンダリングが不可能なので3Dのフレームレートは稼げない。とか、HDDが遅いとデータを読み込むスピード自体がどうにも遅いので軽快な動作はムリ。といったところですか?

いや、どちらかと言うとオーバークロックですね。 CPU、メモリの耐性が高くてもマザーに設定自体が無いとそもそも無理ですし、ビデオカードの耐性が低いとそこが足を引っ張って限界を迎えてしまいます。 こんな感じに各パーツの連携作業でシステムが構成されている以上すべてがある一定以上のレベルに達していないとシステム全体として高性能には成り得ません。

そしてPCのパーツでは明確に性能というか耐性が数字で計れるのでわりと理解もできるのですが、これが音になるとまだまだ理論的(いや、どちらかというと定量的に)な解析が進んでいないのではっきりと数字で示すことはできていませんので、 実際には自分の耳と経験いう極めて曖昧なもので判断するしかありません。 まぁ、所詮趣味のもので、Audioなんて無くても人間、生きてはいけるんでそれで良いって話もあるんですが・・・

なんか前置きがやたらと長くなりましたが、要するに ある程度の物を揃えないと話にもならないということです。

とりあえずラジカセは論外です。 チャンネルに分かれて音声信号が出力されているのに、左右の発音体が繋がっているのは言語道断です。まともな音が鳴るわけがありません。

あと、カーステレオで音を追求するのもナンセンスですね。 運転席と助手席があるんで、リスニングポジションに対して絶対に左右のスピーカーを対称に置くことができないのに。っていうか、騒音が必ず存在するし。