Last update Apr.17,2000

B'z / Brotherhood

超メジャーバンドなんで、わざわざ書くまでもないと思っていたんですが、なんとなくです。

デビュー当時はかなり「TMネットワーク」ぽかった彼らも何時の間にかRockっぽくなりだして、この「Brotherhood」でついに日本のいや、世界のハードロックを極めました。

彼らが十年以上かけて徐々に進めてきた日本エアロ化計画もここに遂に完成を見ました。エアロ化計画の途中ではいろいろなハードロックバンドのもろパクリを連発して、ハードロックマニアから怒りと失笑を買っていた彼らですが、この「Brotherhood」で遂に「Aerosmith」、「Bon Jovi」、「Mr.Big」、「Van Halen」といった大物アメリカンロックバンドすら凌ぐ存在になりました。

いや、ホントいいバンドになってくれました。
まぁ、以前もパクリが多かったとはいえ、本物のロック魂を込めて、オリジナルよりもカッコいいくらいの勢いでパクっていたので個人的にはかなり気に入っていました。あのホーンセクションの多さには閉口させられていましたが・・・

稲葉のカッコよく、かつセクシーなシャウト。松本の「ギターヒーロー今でも大好きだぜ!」なプレイとトーン。最高です。
海外の大物バンドがアメリカ市場の厳しさからか方向性を変えてつまらない作品を連発する中、キャッチーなメロと活きのいいリズムによるフックを重視するハードロックの王道を今でも純粋に追及しつづける彼ら。
ピュアロックの暗黒大陸である日本からこんな素晴らしいバンドが生まれるとは・・・
20世紀最大の奇跡の一つですな。

とくに松本。以前はYAMAHAのクソギターで、だっさいトーンを出していた彼も3、4作前から値段を考えるのも恐ろしいくらいのビンテージギターを使い始め、極上のオーバードライブトーンによる熱いプレーで酔わせてくれます。
さらにカッティングは元々良かったのに加え、ここにきてアコギもかなりいい味出すようになり、そうとうおいしいギタリストになりました。

稲葉のボーカルは最初から光っていましたが、言葉に対する鋭いセンスはますます磨かれ、ボーカルスタイルも新境地を開拓して、さらに説得力を増しています。
マジ、これだけセクシーでクールなボーカルを聴かせるロックボーカリストなんて世界中探してもいません。ホレそうです。

この二人によるロックユニットは個人的には現在世界最強だと思っています。 これだけ曲とプレイに説得力があれば言葉の壁など越えて、世界中でブレイクできると思うんですが・・・
とりあえずトム・クルーズが飛行機乗りで主演していて、エンディングで金髪お姉ちゃんに抱きつかれるような映画のサントラに楽曲を提供して、グラミー賞を受賞すればオッケーでしょう。
これで彼らの次なる活動指針「世界B'z化計画」もバッチリです。
っていうか、絶対に可能だと思うんですが。なんたって実力ではすでに世界最強のハードロックバンドなんですから。

まぁ、ライブはまだ一度も観たこと無いんで、バンドとしての存在感は個人的には未知数なんですが・・・

二万くらい払ってもいいから、小さなライブハウスで目の前でライブやってくれ〜! こんなおいしいバンドのプレーが大きなアリーナでしか観られないなんて悲しすぎる。
まぁ、アルバムではそうとう作り込んでいるので、これをライブで表現しきれるのか不安なものはありますが・・・

とりあえず、Mr.Bigの2ndや、エアロの一作前(タイトル忘れた)が好きで邦楽聴かない人は聴いてみましょう。
目からうろこ間違いなしですよ。
あと、Tr09はOzzyのOzzmosisに通じるものがかなりあるのでTr01:Pery MasonやTr02:Just want youが好きな人にもおすすめです。