Last update Jan.05,2001

DEEP / ZERO / セレン

パラメータいじり調教シミュレーションとしてはまあまあ良い感じ。 ただ攻略キャラクターが一人しかおらずかなりサクサクと進むこともあって、 調教期間(ゲーム内時間)が一ヶ月でも飽きるのが難点。 とはいえ、実売¥2600と爆安で、さらにこのクオリティの声まで入ってりゃオッケーでしょう。聞き苦しくないってだけでスゲーよ。 といってもSEEK2のような本格派からは程遠いわけで、手放しで勧められるものではない。

シナリオっていうかストーリーは、すでに奴隷調教済みな先輩看護婦にあこがれていた新任看護婦を一ヶ月間で調教するというだけなので無いも同然。 調教中のテキストに関してはいたって普通で特に目を惹くところはどこにもない。 とはいえ一つ一つの調教シーンのテキストは結構書き込んであるので読んでいてそれなりに楽しめる。ただし抜きゲーとして使用するには後一歩足らない感じだ。 まぁ、ちょっと片手間に調教シミュレーションをやってみたくなったなぁ〜 なんて人向け。とりあえず爆安いし。

グラフィックは個人的に激烈に萌えた。 奥間まさみらしいがこんな良い絵描いたっけ?? 一応エロ漫画何冊か持ってるけど・・・といっても持ってるのは結構昔のだからその後スキルアップしたんだろうな。とにかくマジ萌える。

あ!今このゲームシステムの良いところに気がついた。 単なる個人的趣味なのだがオレにとっては外せない要素だ。

ゲームによってはコマンドを選択して調教実行中にイベントが発生しなかった(通常シーン)場合にちびキャラによるちょっとしたアニメーションが表示されるタイプのものがあるがこれだけはやめていただきたい。 調教物というハードな雰囲気とキュートでコミカルなちびキャラのアクションがどうにもこうにもミスマッチ! ほほえましくちまちまと動きながら鞭打ったりされても困るっちゅーねん!!

しかし、このDEEP/ZEROではそんなお間抜けな表現は無い。 先ほども書いたが一つ一つの調教シーンが結構濃く描写されていて絵の枚数、テキストの量共にボリュームは十分だ。 しかも同一のコマンドでもパラメーターによってかなり豊富なパターンがあるので数回のプレイには耐える。 こうして考えてみると結構凄いなこのゲーム・・・

ゲーム本編とは何の関係もないが、 もはやいい加減聞き飽きたって感が無きにしもあらずな「I've」の曲が入ってる。 曲調は相変わらずな歌物House Musicで、 たしかBlue Galeの「ツグナヒ」に収録されていた曲のVer.2って感じ。 ユーロビートで言うと、Lolitaやアナリーズと同じ方法論。 さびを重ねまくった上にリバーブとコーラスかけまくって、 ハイトーンで包み込んで盛り上げるってやつです。 とりあえずサビがちゃんとメロディーになっていて、 Aメロ、Bメロ共に特に不自然なところも無いのでギリギリで聴けなくはない。

Tr03には同曲のRemix Ver.も収録されているが、 もろに浜崎あゆみのリミックスナンバーと方法論が同じなので、 オレ的にはウザったくて聴いてられない。 「聴け」るメロも「聞け」なくなるって感じのアレ。 って、それはどうでもいいっスね。

システム面は結構独自なことやっていてかなり熱いです。 回想モードが本編上での既視か未見かの判別と融合していて、トップメニューに抜けなくてもゲーム本編プレイ中に閲覧できる。とか、 音声の再生とテキストの表示がシンクロするとか。 ファイルのセーブはWindowsのコモンダイアログで任意の名前で好きなだけ取れるし。やはりシミュレーションものはこまめにセーブしたいものだ、実に助かる。 あと、Macでも出来るハイブリッド版だし、実はCDDAの再生にCDFS機能を使って、DirectSound経由で鳴らしていたりと、その着眼点はいちいち熱い!

と、結構褒めてますがまとめてみるとそれでも暇つぶしの域を出ない作品です。(それでこそ上等という話もあるが) 購入の動機としては、

のどれかしかないでしょう。 以上三点に絞り、割り切って買うのなら悪くないです。 ¥6000も出してハズレなクソゲーを掴まされるのよりはよほど良心的。 つうか、値段を考えると驚愕のクオリティ! ブランドとしてはかなり要注目です。次作は本気で期待していますよ。