RAIDについて

PROMISEのIDE-Raid card "FastTrack"でU-DMA33にも対応していないクサレドライブを加速して使っています。
この二つのHDDは、ともに転送レートが4MB/secにも満たないというダメっぷりなのですが、stripingをしてやることで、だいたい7.2MB/secと初期のU-DMA33対応ドライブ並みの転送レートをたたき出してくれます。
ここまで出てくれれば、デフラグをしていなくてもCD-Rに四倍で書き込んだり、ハードディスクレコーディングを 行うにもとりあえずは十分です。

本来は爆速ハイエンド環境を構築するために買ったのですが、最新のドライブを二つも買うお金が無いので、 ダメドライブのドーピングに使うことにしました。
実際Raid-0を組む前には、デフラグを掛けていないと、しょっちゅうバッファーアンダーランを起こして 焼きに失敗していたのですが、Raid-0を組んでからはバッファーアンダーランを起こしたことはありません。 個人的にはチョー満足です。

しかし、現在では単体で20MB/secをかるく超えるIDE-HDDが一万ちょっとで手に入るので、これでRaid-0を組んだ場合、20×2=40で理論的な転送レートはなんと秒間40MB/secにも達してしまうために、U-DMA33のインターフェイス間速度33MB/secを超えてしまい実力を発揮することが出来ません。

今からIDE-RAIDを構築するのならU-DMA66版であるFastTrack66とU-DMA66対応のHDDで行う方が良いでしょう。 まあ、PIO modeで転送をしない限りHDDが速すぎて困るということは普通無いし、現在のDOS/V機でWindowsを 普通に使っていればハードウェア的にボトルネックとなっているのはHDDの転送レートなので、 ¥35000程度と比較的安価にRAID環境(striping)を構築することが出来るIDE-RAIDはかなりオススメです。

余談ですが、わがライバルふぁくとり氏に言わせるとRAIDとは本来、HDDの物理的な脆弱さからくるデータ保持に対する信頼性を 向上させるために考案された物で、そのために、データが冗長性を持たないRAID-0(striping)はレイド「ゼロ」 であり、データが冗長性を持つRAID-1(millering)からが本当のRAIDだと言っていました。

ってここまで「RAIDは良いよ」と薦めておきながらこんなことを書くのもなんですが、インターネットと表計算、ワープロ、あと2DのゲームとMP3を聴くといったごく一般的な用途にしかパソコンを使っていなければ、RAIDを構築せずにそのままHDDをツードライブ構成で使い、スワップファイルをWindowsのシステムドライブと別のドライブに移して使っても体感速度はたいして変わらず、しかもRAIDカードの出費分¥16000がかからないので、むしろこっちの方がオススメです。
ていうか、メモリが足らなくて結構スワップするのならこっちの方が断然体感速度は速いです。

というわけで、すでに複数のHDDを持っていて、ハードディスクレコーディングやビデオキャプチャなどとにかく高速なHDDが必要な人にとっては強い味方ですが、一般ユーザーにはオススメしません。

それならRAIDカードを買うよりも¥16000だして、メモリを128MB買った方が絶対に良いです。