Last update Sep.25,2001

BlueLight Magic / light

記念すべきクソゲー救済コーナーの第二弾はまたまたLight・・・別に他意はないのだがあまりにもどうしようもないクソっぷりのくせに一箇所は一級で秀逸な点があるんだからしょうがない。 で、White Angelに続いてまたもクソゲー出してくれちゃいましたよLightは。 今回もダメだろうと思いつつもネットを活かした新しいシステムに期待してまた買っちゃいましたよ。

で、内容ですが今回もマジで終わってます。 あいかわらず何を主張したいのかさっぱりわからない支離滅裂なシナリオ構成。 せめてテキストだけでもテンポ良ければまだ救いがあるのですが ギャグがことごとくすべってるので処置なし。こんな薄っぺらい話し幼稚で耐えられません、感情移入も共感も出来るかっての。

前述のようにテキストがいちいち幼稚なのでエロシーンも推して知るべし。イマドキ小学生でも興奮できなんわ!舐めとんのか? ってくらいヌルイ描写で速攻終わってくれて、呆れを通り越してむしろ感動。

おまけに今作からボイスが入ってるのですがこれがまた下手・・・ ロリっ娘のつもりなんでしょうけど聞くに耐えません。 しかも音質マジでサイテー、 録音時にレベルオーバーして割れたのか素で声優が下手なのかは知りませんが、そりゃもう酷いもんです。

だいたいいくらネットから追加データが落とせるとはいえ所詮は同じ人間が作るので本編が面白くなければ追加シナリオも面白いはずがありません。 またユーザーでわざわざこれ用のオリジナルストーリー考える人間も基本的にこのゲームを肯定している人間になるので大本を面白いと思えなかった自分の嗜好に合うはずもないです。自明の理ですね!最初から気づけよ・・・

が!しかし!そこはLightのゲーム、本編クソでもひとつは見るべき点があります。 今回はオープニングムービー。

めちゃめちゃクールです。 曲自体はゲーム発売時にボチボチ流行だった宇多田ヒカルや倉木麻衣、ミーシャなどのJ-R&B系の曲調で、メロは普通にこの手なんですけどアレンジと歌唱がイモ過ぎなのでトータルでは楽勝並以下のデキです・・・が、画像の見せ方が実に秀逸。 Aメロの帰りのメロは英詩ささやき系の雰囲気もので以下の通りなんですけど、(おまけにちゃんと韻を踏んでるし)

it's so far away but I will go with you
it's so far away but you will go with me

これが一語毎に歌メロにリズムシンクロしながらフェードイン/フェードアウトしてしかも全体を通して効果的に合間々々に実写+エフェクトな町の風景や早回しの雲の流れが挿入されるんですよ。

またBメロからサビへ繋ぐブレイクで溜めがあるんですけど、横からのアングルでシルエットな女の子がリズムシンクロしてフェードアウトするとことかかなり良い流れを作っています。 ラストなんてベースとブラスが良い感じに重なるアウトロにあわせて blue light magic eternalが一字毎に現れて、一語づつ消えていく・・・すげーカッコ良い。 そこらのクラブでVJが流してるのなんてメじゃねぇよ。めちゃめちゃクールだ。 つっても向こうはリアルタイムなんだが・・・

つーかマジでメロがもったいねぇよ。 Aメロ、Bメロ、サビ、それぞれ主旋律はなかなかの出来で、さらに全体の流れも自然に展開しているのに、そのメロをアレンジのイモさと歌の下手さで本来持つ魅力が1/3に・・・俺にアレンジとミックスさせてみろっての。

しっかしこれだけのセンスが何で本編のほうにはまったく活かされないかなぁ・・・ とにかくこのムービーだけで¥2000くらいの価値があるので中古屋で売り買いの差額がそのくらいならぜひ見ましょう。