ねがい / RAM

RAMのデビュー作。 ネットでは発売当初から割りと評判だったらしいが当方寡聞にしてまったく知らず。 二作目の「恋ごころ」があまりに面白かったため後追いながらもGet!

で、やってみたのですがこりゃ面白いは。 システム的にはいたって普通なアドベンチャーゲーム＝デジタル紙芝居。 しかし、シナリオが・・・イカす！

夏祭りを控えた神社を舞台にして、新米神主な主人公とバイトの巫女さん六人が繰り広げるどたばたほのぼの、そしてちょっぴり変なラブコメディ。

続く二作目となる「恋ごころ」と同様に主人公は虐げられる存在で、周りを固めるヒロインたちは高びー守銭奴、おっせかい暴力女、健気で破壊力万点なドジ、明るい餓鬼、罪作りな天然系大和撫子、やさしい電波系となんだかよくわからないすげーラインナップで各種充実！ これらの面子で繰り広げられるたわいない日常（主に主人公の苦労。いろんな意味で）は実に微笑ましく心が温まる。

しっかし、こうして人物紹介してみるとマジですげーな。なんでこれでほのぼのとした話にできるんだ？このシナリオライターただもんじゃないね。 いま冷静に考えると、素直じゃないキャラクターの描写に電波系を使って代弁させるという手法はかなり効果的だ。いい発明です。要注目な書き手っすよ！Check it out!

エロシーンは割りとどうでも良いですがこのゲームの売りはそこじゃないのでそれこそどうでもいいことだし。うん。マジで満足。ほのぼのした話が好きなら買って悔い無し。 つっても次作の「恋ごころ」の方がさらに面白いのでどちらもやったことがない人はまずは「恋ごころ」からやったほうが良いでしょう。

曲もなかなか雰囲気をうまく捉えていて良いです。 しばらくの間はゲームをやっていないときもBGMとしてバックグラウンドに立ち上げていたほどです。声のクオリティも高いです。なかなかクリアーに録れています。

しっかし、何が違うと声の収録にここまでクオリティに差が出るのだろうか？ 最近自分でもボーカルの収録に関係しているのだがマジで分からない。って、関係ない話っすね。とにかくノイズもないし音圧も揃ってるし演技も良いですし（エロシーンは除く）各パート共にとても新興ブランドとは思えない出来ですよ。

まぁ、新しい名前がついていても内情はいろいろなのでなんとも言えないのですが、面白くてクオリティの高いゲームを作ってくれさえすればユーザーとしては言うことはありません。とりあえずオレの中ではトップクラスに堅いブランドとして認識されました。新作が出たら何も考えずに即買うね。マジで。