Last updateFeb.03,2000
いっぱいCD出しているんで、最早何枚目か解りません。
最近ではすっかりゴシックバンドになってしまった彼らがまだバリバリのFast Tuneをやっていた頃の代表作です。
アルバムを出すたびにさりげなく音楽性が変わっているので、
人によってツボなアルバムは多少違うのでしょうが、これは外せません。
なぜって、Rage製Fast Tune屈指の名曲"Tr04:Sent By The Devil"が入っていますから。
パワーメタルが好きならコレ一曲のために¥2500出してもオッケーです。 ほかにもTr:06のリフとか、Tr:14のソロとツインリードなど聴きどころ多いです
っていうか、今聴いてみると曲の造りがメロデス、ゴシックです。
とくに"Tr04:Sent By The Devil"は、スピード、アグレッション、そして哭きのリフ、
愁いを帯びたシャウトとメロデスの要素を全て満たしています。
あと、Tr09:イントロのツインハーモニーもろメロデスです。
他の曲もパワフルなリフが、Rage独特の憂いに満ちたメロと耽美系のアレンジに彩られており、
オーケストラとの競演を後の"リング・ア・モーティス"で果たし、その後ゴシックバンドへと至る原型が見て取れます。
とくにストリングスを配したバラードであるTr15に顕著です。
本作以降は耽美志向が強くなりパワーメタルとしてはものたりなくなっていくのですが、
この「Black in mind」はそれまでのパワーメタル路線と以後ゴシックバンドへと変遷していく耽美性が見事に融合した良盤となっています。
ミドルテンポの曲は、Sentencedやクライハボックのようなメタル色の強いゴシックバンドに通じるものがあります。
この辺のバンドの音が好きな人は、ぜひ聴いてみて下さい。
ジャーマンバンドだからってノーチェックで済ませるには惜しすぎる力作です。
余談になりますが、このRageってバンド実は弟に薦められて私が初めて聴いたメタルバンドです。 このバンドがいなかったらメタルを聴いたりギターを弾くようになっていなかったかもしれません。
「それがどうした?」
といわれてもそれだけなのですが・・・