Last update Jun.09,2000

贖罪の教室

ずばりクソゲーです。*馬鹿にしてるわけではないです。

The seven stories of sin. の名の通り、罪と贖罪をテーマとして関連しあった七つのめちゃくちゃ複雑なストーリーによってダークな物語が織り成されていきます。

四話以降で伏線が徐々に明かされつつも、更なる伏線が織り込まれてゆき、 最終話となる第七話ですべての謎が解決されるわけですが、その七話の中でさえも 更に伏線が張られつつ展開してゆくという凄まじさ。

良くぞここまで込み入ったプロットを立てて、まとめ上げたものです。
ライターのガッツに敬意を表します。

と、凝りに凝ったシナリオの仕掛けの方には完全に脱帽なのですが 無駄なパート(個人的に)が多い上にとにかく重いのはなんとも。

どうしてこのシステムこんなに重いのでしょうか?
私のマシンはPentiumV800MHzでメモリ382MB(FSB=133MHz)、VGAはMatroxのG200です。 これで重いということはプログラマーがクソなのか意図的な仕様かどちらかです。

システムの設定項目はわりと豊富にあり、細かく選べるのですが、どう選んでもごく微妙な差しかありません。
どうやっても動作が軽くなりません。訳分かりません。

おまけに、冗長なエロシーンがムダに多い。
特に一話から三話までのエロシーンだる過ぎ。

サクサクと飛ばせるのならまあ気にならなかったのでしょうが、スキップ機能が終わっているので、途中何度も挫折しそうになりました。
このストーリーからいくと、エロシーンは絶対に外せない要素ですが、メインはエロシーンではなく、複雑に絡み合った伏線の妙なのですから、ここまでだらだらと大量に入れる必要はないと思います。

最初はドエロを期待して買ったゲームだったのに、やってみればシステムに気が利かなさ過ぎてイラ付かされ、おまけに当初の目的であったエロシーンが退屈というトホホな結果・・・
にもかかわらず、謎掛けが良く出来ていて、続きがどうにも気になり、一気に解いてしまいました。

この、ムカついて止めたいのについやってしまう。 という辺りが正にクソゲー。なまじイケてる分、性質が悪いです。

マジで、四話にたどり着くまでは辛かったです。
しかし、まぁ、ミステリーとしてのクオリティは高いと思いますので、 耐えただけの価値はありました。

まず愛憎劇やミステリーが好きで、かつ一気に解くほどの時間が取れて我慢強い人。
もしくは、間を空けてプレーしてもこの複雑怪奇な伏線をすべて覚えておける自信のある人はプレーしてみてください。

最終話で貯めに貯めておいた伏線が次々に解かれていく様は、本当に圧巻です。