Last update Nov.11,2000

Windows Media Technology

MicroSoftの開発したMPEG4ベースのマルチメディアデータ圧縮方式です。

動画については良くわかりませんが、とりあえず音声の圧縮に関しては確実にMP3を超えています。って、出来た時期がまったく違うからそりゃ当たり前なんですが・・・

基本はMPEG4、そこにMicro Softが独自の拡張を加えたものみたいでなにがすごいって、エンコードのスピードがMP3とは桁違いに速いです。

うちの環境(PenII300MHz)では、前述のAudio Active Production studio Proでエンコードした場合、一曲あたり演奏時間の数倍かかっていたのが、なんと100秒程度で終わってしまいます。 後輩のマシン(PenII450MHz)だと60秒くらいですかね。 MMX PentiumやK6、MUといったマルチメディア関係が貧弱なCPUで無慈悲なエンコード時間に泣いていた人もこれで大丈夫です。

MMXだけでもこれだけ速いってのに、PenIIIのSSEやAthlonの3DNow2にも多分対応しているハズなので、これらのCPUを持った環境だとさらに加速するはずです。

ISO規格のMP3と違いMicro Softの製品なので、Windows上での作業に最適化した。ということらしいのですが、それでここまで変わるとは・・・

ていうか変わります、マジ爆速です。
現在のCoppermine PenIII810MHzだと演奏時間の12倍は出ます。 しかも元になるWAVEファイルを置いているHDDによって時間が変わるので実はまだ速くなるかもしれません・・・

もうひとつ特筆すべきなのは、圧縮率の高さです。
さすがにMicroSoftの「MP3の二倍の圧縮率をもち64kbpsで、CDクオリティ」っていうのは絶対にウソですが、96kbpsで128kbpsのMP3と互角かそれ以上なのはホントです。MicroSoftおそるべし。しかもこれでタダ。

ただし、ISO規格のMP3とは違い使用できる環境に制限があります。 現在ではMac版のMedia Playerもリリースされたようなので大部分のユーザーは問題ないでしょう。一台しかマシンがないのにそれがUNIX系って人はさすがにそうはいないでしょうからこのWindows Media Audioによって大多数のユーザーにとってはすでにMP3の時代は終わったといっても過言ではないでしょう。

だって、エンコード時間も圧縮率(音質)も上で、しかもタダとくればMP3でないといけない理由はどこにもありません。

実はちょっと、いや人によっては大きな問題もあるんですけどね。

Ver.7付属のコーデックから著作権に関して煩くなっている。 エンコードしたマシン以外で再生しようとするとけられる。 これはMedia Encorderの設定の方で回避できるかもしれませんが・・・ まぁ、Ver.6.4と共存できるんでそっちのコーデックでエンコードすればいいだけなんですが。

高速デコードがない
MP3は直接オリジナルCDを作成できるように高速デコードするツールは結構揃っていますが、WMAだと出来る物知りません。 たしかMediaPlayer7だとライティングソフトすら無しでCD-Rに焼き込めたような気がしないでも無いんで実は出来るのかもしれません。 すいません。この辺あやふやで。

ほかにもフルバッファリングして再生できないとか。 って、これもSDKの仕様読まないと分からないか・・・でも出来そうにないなぁ。

codecがタダなので、いろいろなソフトを使ってエンコードすることが可能なのですが、わたしはWMA Station製作者

熊木光一
氏というソフトを使っています。