Last update Aug.14,2001

vanishing vision / X

誰がなんと言おうとオレの中ではメロデス。 どう聴いてもリフのつくりがそうだもん。 この意見に同意できない人間とはメロデスやスラッシュについて語れない。 21世紀の今聴いても本当に斬新。このアルバムはYngwieのRising force と並んでメタル史上の特異点だって、おかしいもん。 早すぎたアルバムだ。再評価されることを強く望む。

なんでデビュー前の自主制作でこれだけの芸術を生むことができるわけ!? ヨシキの比類無きコンポーズ、アレンジ能力と高度なミュージシャンシップが恐ろしいまでに冴え渡った名盤中の名盤。 thrash, death, progressive, buritish metal, rock'n'roll, classic, pank, ヘヴィメタルミュージックに係わるあらゆる要素を非常に高度なレベルで含んでいながらX以外の何物でもない唯一無二の音世界が展開される。

曲構成のみならず演奏面においても素晴らしい。 なかでもリズム隊の充実度は一級、 そこらのプログレバンド(のつもりのモドキ)なんて足元にも及ばない。 プログレッシブなメタルでこの域(メロディとドラミングの絡み+ベースプレイ)に達しているのはdream theater, cynic, death, ark, dark tranquillity, rush, queens ryche, mekong delta, king diamond(them), くらいのものだ。 ドラムもしくはベースどちらか一方だけ良い線いってるバンドは結構居るが。

これだけでもすでに十分凄いのにXにはさらにヨシキのピアノがある。 そう、シンセじゃなくて本物のピアノが。

と、えらそうに語っているがオレがこのアルバムの本当の良さに気付いたのは1999年のこと、中学生のときにこれが分かっていたら間違い無く人生変わっていた。