あの、ボディペインティングってご存じですか。
 以前にコンビにで買った雑誌にそんなコミックが載っていたのですが、実
は私もやったことがあるんです。
 まず高校時代の失敗談を聴いてください。
 画材屋さんからポスターカラーを買ってきて自分でペイントしたんです。
 でもどうしても背中にペイントすることがてきなかったので、仕方なく下半身にだけバスケットのランパンていうんですか、太ももまでの短いやつをペイントしま
した。
 高校2年の夏でした。
 上はTシャツだけです。
 おま○この毛がふさふさして変だったので、安全カミソリで剃ってしまいました。
 割れ目が丸出しでした。
 黒色だとけっこうちょっと見にはわからないんですよ。(おためしあれ)
 始めは夜に家の近所で外出してみました。
 でもつまんないんですよね、だって素っ裸のまま小学校に行ったりしていたものですから、どうしてもその程度の刺激では満足できないんです。
 結局その場でTシャツ脱いで素っ裸になっちゃうんです。
 それに毛を剃ったあとがちくちくして気持ち悪くなってしまいました。
 かぶれちゃってそりあとが赤くぽつぽつになってしまったのです。
 以来、毛は生やしたまま。ふさふさです。(自慢することもないか)
 で、ですからそのとき1回きりで、あとは大学に入るまでペインティングは試したことはありませんでした。
 でも一人暮らしになってから暇だったこともあって、上半身のペインティング
の方法を開発したんです。
 まず、ビニールテープを首のまわりにはりつけます。
 そのとき、Tシャツのえりぐりの部分の形になるようにするんです。
 両腕にも手首あたりまでビニールテープを巻きます。
 頭にはお風呂キャップをつけて髪に色がつかないようにします。
 そしてお風呂場に新聞紙を一面に敷き、その上に厚手のバスタオルを敷きます。
 そしてポスターカラー(色の濃いものの方がベターです)をどっぷりと染み込ませます。
 私はそのとき濃いブルーを使いました。
 そしてその上に寝そべるんです。
 そのまま数十秒。
 起き上がるとポスターカラーが垂れてきますので、急いでひっくり返って今度は前の方です。
 これを何度か繰り返すと、まるでTシャツを着ているみたいになるんです。(乾くまでちよっと時間がかかるけどね)
 そして上半身を乾かしついでに下半身のペイントです。
 こちらはやはり黒がいいようです。
 おま○この毛が目立ちませんからね。
 高校生のときは剃っちゃったんだけど、ポスターカラーを塗るとおなかにぺたっとくっついてくれるんで、今度は純毛です。(何のこっちゃ)
 上半身が乾いてきたらおっぱいのあたりにちょっと模様など入れてみます。
 お花の絵をワンポイントしてみました。
 そこまでで所要時間は2時間ほどでした。
 ビニールテープをはがして姿見に全身を映してみると、背中がちょっとむらに
なっているようでしたが、少し離れてみるとかえってそれがシャツのしわのように見えるんです。
 これで準備OK。
 5月の終わりくらいでした。
 ワークシャツとジーンズをはいてさっそく出かけることにしました。
 当時私は大学のそばの小さなマンションに住んでいたのですが、深夜3時、こっそりと自動車で出かけることにしたんです。
 このマンションは部屋数が多く、学生は敬遠ぎみで、家族持ちの人が大半でしたから、その時刻に起きている人はいませんでした。
 マンションの駐車場から出て少し走って大きなレンタルビデオショップの駐車場に駐車しました。
 その時間にはもう店の明かりもおち、広い駐車場も真っ暗です。
 私はこれからやろうとしていることにどきどきしていました。
 薄暗い街灯を頼りに地図でこれから行こうとしている場所を確認しました。
 目的地は自動車で40分くらいの河川敷です。
 前にも何度かロケーションしています。
 地図を頭の中にいれると私はスピードに注意しながら国道を走りました。
 すごいスピードのトラックやタクシーとすれ違います。
 私は意識を運転に集中してなるべく冷静に走りました。
 そして目的の河川敷に到着しました。
 4時を少し過ぎていました。
 あたりはいくらか明るくなってきていました。
 私はエンジンをかけたまま駐車場であたりをうかがっていました。
 あまり利用されていない感じの草だらけの自動車が1台だけ駐車されていましたが、人のいる気配はありません。
 私は運転席で着ていたワークシャツとジーンズを脱ぎました。
 すっぽんぽんです。
 でも全身にペイントをしています。
 「どうしよう。本当にこれでばれないかな」
 ちょっぴり不安になりましたが、おま○こはもう濡れ濡れです。
 乳首もいやらしくぴんと尖っています。
 「ポスターカラー、はげていないよね」
 運転席で全身をながめましたが、後ろの方は確認できません。
 私は思い切って外に出てみることにしたのです。
 ドアを開けると、5月末とはいえ、冷たい空気が私の全身を撫でます。
 駐車場には誰もいません。
 あたりはさっきよりも明るくなっています。
 サイドミラーに背中を映してみました。
 ミラーは小さくてよく見えなかったのですが、大丈夫のようでした。
 お尻のあたりも振り返ってみると大丈夫でした。
 ほっとした私は再び運転席に逃げ込みました。
 時計を見ると5時にもう少しでした。
 「よし、5時になったら出発よ」
 ラジオの音も耳に入りませんでした。
 ここの河川敷は川の反対側に野球場やサイクリングロードができてからあまり使われなくなったようなのです。
 ですからジョギングコースのような道路はあるのですが、あまり利用されていないらしく、草がぼうぼうに生えています。
 5時を待っているあいだにも川向こうの方ではジョギングをしている人の姿が2人ありました。
 こちら側は住宅も少なく、ジョギングする人もいないはずなのです。
 以前のロケーションでそのことは確認済みでした。
 「大丈夫、こっち側は誰も来ないよ」
 私は自分で自分に言い聞かせました。
 ラジオが5時の時報を知らせました。
 素っ裸の私を外へ追いやる非情の命令です。
 私はその音に促されて自動車のカギを握り締めて外に出たんです。
 あたりは明るくなっていました。
 でも、万が一のことも考えて、ワークシャツとジーンズをたたんで胸にかかえて持って行きました。
 ドキドキします。
 あたりはだんだん明るくなっていきました。
 川向こうに目をやると向こうのサイクリングロードでは自転車やジョギングの人が通って行きました。
 こちら側は誰も通りません。
 見通しもいいので、本当に誰もいないんです。
 「でも向こう側の人たちが気づくんじゃない」
 とも思ったのですが、川幅はけっこう広いんです。
 「ちゃんとペイントしてるんだもん、わかりっこないよ」
 私は意を決して服を草むらに置きました。
 そして向こう側のジョギングの人のように何くわぬ顔で走り始めました。
 素っ裸です。
 朝の冷たい空気が全身を撫で回すようです。
 頭がくらくらして思うように足が前に進みません。
 でも変に思われないように何とか足に意識を集中して走り続けました。
 足は機械的にどんどん前に進んでいきます。
 「だめ、誰か来たらどうするの」
 でも私の足は言うことをきいてくれません。
 誰にも行き会わないことをいいことに服を置いた場所も、もちろん自動車からもずいぶん遠く離れたところまで来てしまっていました。
 川に向かってベンチがありました。
 息もあがってきたので、私はそこに腰掛けました。
 全身が汗ばんでいました。
 「ペイント、おちないかな」
 ちょっと心配になりました。
 川向こうでは小学生たちが朝野球をしていました。
 指導者の大人たちも何人かいるようです。
 ベンチに座って眺めると、顔までは確認できません。
 「そうか、顔までは見えないんだ」
 これまで誰にも会わなかったということもあり、私は大胆なことを始めてしまったのです。
 ベンチから立ち上がり、私は足を開いて体操を始めちゃったんです。
 ペイントしているとはいえ、明るいおひさまの下、素っ裸のままで。
 「誰も変に思わないよ」
 自分で自分に言い聞かせて私はたくさんの人の前でおま○こを突き出してみせたのです。
 子どもたちの元気な声が聞こえてきます。
 そんな健康的な場面で私のおまんこはあっというまにぬるぬるといやらしいジュースを吹き出し始めたのです。
 でもいじることはできません。
 乳首も重たいくらいにしこってきていました。
 でもその場でいじることはやはり不自然なのです。
 とうとうたまらず私は草むらに身を隠しました。
 こんもりと草が茂っていたので、向こう側からは隠れてしまいました。
 草でからだがチクチクしました。
 私は思いっきりいじりまわしました。
 ちょっと触れただけで身体ががくんがくんとなってしまいました。
 頭の中は真っ白です。
 イクたびにいろんな色のライトが頭の中で明滅しました。
 しばらく草むらで放心してしまいました。
 身体を点検してみると、ところどころペイントがおちていました。
 乳首は両方とも指でいじったのでほとんどはげていました。
 股のあたりもかすれていました。
 でも
 「まだ大丈夫、全部色がとれてるわけじゃないから、気づかれっこないよね」
 自分に都合のいい解釈をしちゃったんです。
 そーっと草むらから出てあたりをうかがってみました。
 すると自動車を置いている方向から誰かが走ってくるのが見えました。
 私は思わず草むらに戻って身を隠しました。
 こっそりとのぞいてみるとジャージを着た老夫婦でした。
 「気づかれていないよね」
 私はからだを小さくするようにしてじっとその姿を見守っていました。
 息をひそめたその時間の長いこと。
 ようやく彼らはベンチの前を通り過ぎて行きました。
 私には気づいていないようです。
 道路の両側をうかがって私はまたベンチの前に出て行きました。
 朝野球はまだやっていました。
 これくらいのリスクがなければ興奮は大きくなりません。
 「こっち側だって人が通ることがあるんだ」
 そのどきどきが私を興奮させるのです。
 私はまた野球場に向かって体操を始めました。
 彼らは私の方に注意を向けようとはしません。
 「ねえ、見て見て、私、素っ裸よ」
 そう叫びたくなりました。
 でもそのときです。
 野球場の金網の隙間から双眼鏡でこちらを覗いているユニフォームの男の子がいたのです。
 私に気づいて見ていた子がいたのです。
 「だめ、あの子が他の子に話したら、大人に話したら」
 私の頭の中で危険信号がともりました。
 私は一目散に駐車場へ向かって走りだしました。
 「見られてた、気づかれてた、他の人に気づかれないうちに戻るのよ」
 全速力でした。
 おっぱいがぶるんぶるんと波打ちます。
 それがとても不自然であることに気づきましたが、どうすることもできません。
 ところが向こうからジョギングの人が走ってくるのが見えました。
 私は思わず立ち止まりました。
 その人の姿がだんだんと近づいて来ます。
 さっきの人たちとは別人ですが、やっぱりジャージを着た老夫婦です。
 「戻ろうか、でもさっきの男の子もいるし」
 どうしようかうろうろしているうちにその人たちはゆっくりと私の方に近づいて来ます。
 私はおなかに力を入れて、極力自然にふるまうことに決めました。
 その人たちに向かって走りだしたのです。
 どんどん近づいて行きます。
 私は素っ裸。
 いくらペイントしているとはいえ、こんな明るい朝に気づかれないはずがないよね。
 ううん、大丈夫、けっこう厚く塗ってるんだし。
 頭の中がぐらぐらします。
 でも何とかしゃがみこまないように正気を保っていられました。
 その人たちが私の10メートル手前まで来たとき、私はうつむくようにして一気に猛ダッシュしてふたりに脇を走り抜けました。
 「声、かけないでね、気づかないでね」
 祈るような気持ちでした。
 通り過ぎるときにちょっと私の方を振り返りました。
 私は後ろを振り返ることもできませんでした。
 かなり走ったあとに立ち止まってようやく後ろを振り返ってみると、ふたりはやっぱりさっきと同じ、仲良く並んで走っていました。
 ほっとしてその場に腰が落ちそうになりました。
 ここまで来れば駐車場はすぐです。
 あと少しよ。
 私は自分を奮い立たせました。
 草むらの服は無事でした。
 汗でペイントはかなりまだらになっていました。
 でも駐車場はすぐそこ。
 私は服を胸に抱えて駐車場を目指しました。
 あるある、私の愛車。
 でもそのとき気づいたのです。
 「さっきは1台だったのに、2台になってる」
 乗用車が1台増えているのです。
 私は自分の自動車の陰に隠れてそっとその自動車をうかがってみました。
 誰かが運転席のイスを倒して横になっているようです。
 顔は見えません。
 私は自分のからだを点検しました。
 ペイントはかなりまだらで、肌もずいぶんと露出しています。
 乳首の周辺はまるでシャツに穴があいたようでした。
 私はからだをできるだけ低くしてジーンズをはきました。
 ワークシャツを羽織ったときです。
 運転席の男の人がむっくりと起き上がったのです。
 一瞬ですが、目があってしまいました。
 私はシャツのボタンをまだかけていませんでした。
 たぶんおっぱいは見られたと思います。
 私はシャツのボタンもかけずに自動車に乗り込み、ものすごい勢いでその場を走り去ったのです。
 「追ってこないで」
 でも大丈夫でした。
 私は片手でボタンをかけながらマンションへと逃げ帰ったのです。
 そのあとが大変でした。
 お風呂場のところどころにポスターカラーがついちゃっていて、ベンジンや
シンナーを買ってきて1日がかりで汚れを落としたのでした。
 楽あれば苦あり。
 なんのこっちゃ。