at 03/02/16
今回も写真は全然本文内容とは関係ありません。
ピックアップを愛するオイラとしては嬉しいニュース。
トヨタがNASCARトラックシリーズ参戦発表!
タンドラのNASCAR仕様です。かっちょいい!
(写真:トヨタ自動車)
カミさんのページ、オリーブの追加、アップしました。
スパコンの話
NHKのETVで、地球シミュレータの番組をやってた。世界最速のスパコンで、常時35T(!)FLOPSだそうだ。凄まじいことになってるな。
ここのところ、まともにPC雑誌も買ってないので、その辺のニュースには疎かったんだが、昨年6月に報道関係者向けに公開してたのね。その頃、WEBのニュースや雑誌には載ってたんだな。
自分自身はスパコン使うような職業にいたことも、大学で研究したこともないんだが、やはり興味はある。なんと言っても世界最速!である。
オイラの世代でスパコン、つーとクレイあたりを雑誌で見たのが最初なんだと思う。実際には、東工大にいた頃、研究室で何人かがシミュレータ動かすのに、時間単位でスパコンを使ってた。当時はPCも386時代で、387積んでシミュレートさせるのがやっとで、それでも一晩回しっぱなし、研究室に「シミュレート中、電源切るな!」の貼り紙付きのPCがゴロゴロしてたり、個人的にはX68000や98で3日かけてレイ・トレーシングとかメタボールとかのプログラムを回したりして(またx68kが熱暴走するんだ)た時代だ。今ならあんな計算、あっと言う間に終わっちゃうんだろうな。
その頃、東工大には例のスーパー301条だか、外圧だかでアメリカの並列スパコンを入れては見たものの、システムのソフトが完成しておらず、ちゃんと並列では動いてなかったなんて話を聞いてた。その頃は、並列のシステムはアメリカの方が進んでるとか聞いたような気はしたんだが。
もちろん、CGに興味のある人間として、阪大の並列システムとか、その辺は知ってたけど、より複雑な並列システムだと、日本はまだまだなのかな、なんて考えてたもんだ。グラフィックスなら並列は比較的簡単だもんね。
そしてその後、立花隆の「ギガ・テラ・ペタ」を読む。これは面白かった。久しぶりに先日ぱらっと読み直してみたら、ネタの古いこと。この業界は本当に進化が速い。
そして、5,6年前だろうか。CD-ROMスコラという雑誌でちょっと仕事をしていたオイラは、その本で流体力学研究所の取材に行った。個人では世界最大規模のスパコンを持つ研究所、と立花氏の本にあって、それを取材しようと思って行ったんだが、その頃は既に、その研究所ではスパコンは時代遅れで、DECのアルファプロセッサを使ったワークステーションでシミュレーションを行なっていた。この時点で上記の立花氏の本は古くなっちゃってたのである。
アルファのボードは当時、憧れだったもんだが、今は、ヘタするとこの原稿を書いてるノートの方が、あの当時のアルファマシンよりも性能が高くなっちゃってるんだから、恐ろしいものである。
ただ、あの先生とか、シミュレーション系やってる人にとっては、PCのスピードアップは楽しいんだろうなぁ、と思う。速くなればなるほど、やれることが増え、シミュレーションは精度が増していくんだから。
我々だと、せいぜいくそ重い最新3Dゲームがよりなめらかに、高解像度で遊べるようになるとか、ビデオの再エンコードの時間が短くなるとか、その程度である。現在は、ゲームもある程度のレベルには達してしまっているし、感激と言うにはほど遠い。
あ、CD-ROMスコラなんて、巻頭のヘアヌードグラビアと、えっちな画像や動画の入ったCD-ROMがウリの雑誌ではあったんだけど、その中にも多少は固い記事はあって、一応、オイラはそういうのを担当してたんですよ(笑)
その記事の直後だったと思うけど、今度は気象庁の気象シミュレーションを取材に行った。ここも国内では最速クラスのスパコンが、常に最大のパワーを使われている環境だった。
ここを取材していて感じたのは、自然現象の予想シミュレーションというのは、ゴールのない持久走なんだなぁ、ってこと。
こっちのパワーが上がっていくと、登らざるを得ない坂はどんどん急になる(あるいは、積んでいる荷物が重くなる)。そして、ゴールは永久に遠ざかっていくのだ。ま、急になるとか重くなるというよりも、余裕が出来ると急にしてしまう、重くしてしまうというのが正しいけど。
そういう意味では、荷物の方がイメージは近いか。ある一定速度で走れるなら、積める限り積みたい、パワーが上がれば上がるだけ積んでしまう、という。
気象庁での取材をしてたとき、既に地球環境そのものをシミュレーションしてしまおうというのは話に出てたんだけど。
リアルタイムじゃ間に合わないわけだ。その計算が正しかったかどうか確認するしか使いようがない。
それまで、そしてその時点までのデータから、その後数時間〜1週間程度までのシミュレーションが短時間で出来なくちゃならないわけだ。もちろん、過去のデータによる大方の予想とか、専門家による経験も効いては来るとは思うけど。
「もうちょっとメッシュを細かく出来たら」「もうちょっと時間軸を細かく取れたら」ってのは、この手のシミュレーションをやってたら絶対に感じることだと思う。この辺の作業をしている人たちは、常にそういうジレンマと闘っているんだろうなぁ、と思ったのだった。
PCでプログラミングできる人なら試してみると面白いんだけど。具体的なプログラミング例を出そうかと思ったんだけど、もう10年も数学からまるっきり離れちゃってると、数式の変換が全く出てこない(泣)。
簡単な正弦波のシミュレーションでも、時間の区切りを荒くしていくと、どんどん綺麗な正弦波の形から離れていくのがわかって面白い。
今回のスパコン関連では、この辺の記事が面白い。
http://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/20020709301.html
http://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/20020411305.html
んで、ちょっと気になったんで現在の汎用CPUのパワーを調べてみたら、まずずば抜けてるのはPS2用ので6.2GFLOPS。これはものすごいね。ベクトル計算系ではアルファの264で1GFLOPSくらいなのかな。やっとこれをP4-3G位で越えられるかどうか、ってところらしい。
この辺の数字はベンチによって違ってくるから、正確な数字は、って話をしだしたら
キリがないんだけど、少なくとも、2Gクラス以上のP4なら、SX3やSX4、そしてアルファの264と並ぶ性能が出てくる可能性があるってことだ。なんつー時代だ。
at 03/01/25
NIKON E950
超絶カスタム!水冷DOHC600ccシングルエンジン搭載のJOG!
なんちて。バイク屋にエンジンを運ぶときの絵です。さすがに重い!
(相変わらず本文と写真は全く関係ありません)
プリンタの話
しかし、ちょっと気を抜くとすぐ一月くらい経ってしまうな。やはり、毎日とか、少なくとも週一とか、なんかノルマでも課さないと、なかなかまめなアップデートは難しいのぉ。
さて、今回はプリンタの話である。
現在、我が家のメインプリンタになっているのは、キヤノンの複合プリンタ、それも初代のMultipass B10である。2代目のB20が出るとき、たたき売りされていたのを購入した。とはいえ、PCからプリントアウトおよびFAXが送れ、普段プリンタとしても使えるという意味で、性能的にはなんの不満もない。
現在、デジタル複合機が各社から数多く発売されているが、FAX機能を持ったものよりも、コピー機、それもカラーコピー機&スキャナというものが多いようだ。普通の家で、コピー機を使うことなんてそんなに多いだろうか?学生のいる家ならともかく。それに、コピーは、レーザー式ならいいが、インクジェット式では、遅くて結構面倒である(この速度という点でのみ、このB10には不満が残る。これがもし壊れたら、レーザー式で、安価な複合機に乗り換えたいとは考えている)。カラーでの印刷物出力に関しても、年賀状のシーズンを除けば、普通の人はそんなに使うことはないのでは。ま、今はデジカメの画像を、印画紙に焼き付けたものと区別が付かないほど美しくプリントアウトできるプリンタが増えているから、DPE用としてのカラープリンタ用途は増えているのかもしれないが。
海外の家みたいに、壁に写真をいっぱい貼るようなことをしない我が家では、ちゃんと保存されたデジタルデータがあれば、わざわざプリントアウトすることはあまりない(ちょっと古いが、十分に綺麗な昇華型プリンタは持っているのだが)。誰かに焼き増ししてやったり、それこそ年賀状のシーズンのみである。このため、実際にはカラーで使用できる、B10もモノクロのみの大型カートリッジ(これがまた高いんだ)を入れ、モノクロ専用機として普段は使用している。
それはいいんだ。
前置きが長くなってしまったが。問題はキヤノンというメーカーの姿勢である。
カラーインクジェットプリンタ市場でのキヤノンの快進撃は言うまでもなかろう。恐るべきスピードで性能をアップし、安く、優れたプリンタを開発し、市場に提供している。その代わり、中古市場や、PCを昔から利用している家庭には、型落ちのインクジェットプリンタが大量に眠っているということではないだろうか。
少なくとも、我が家にはこのB10に加え、もう一台キヤノンのBJプリンタがあった。でかい上に使わないので、妹にあげてしまったものだ。また、現在仕事をしている事務所にも、BJプリンタが1台、ライバルでありシェアを分け合うエプソンのPMプリンタが1台ある。どちらもかなり旧型ではあるが、いい紙を選んで、ゆっくりプリントアウトすれば、それなりに遜色のないプリントアウトが可能(さすがに最新式インクジェットでプリントアウトしたものと比べれば見劣りするが)な機種である。
さすがにWindowsXPでも、これらのカラーBJプリンタ用のドライバは用意されている(専用ドライバではなく、マイクロソフト自体から供給されるドライバが)。しかし、B10にはXPどころか、2000用のドライバすらない。事務所には、レーザープリンタとして、LBP-210というプリンタもあるのだが、これもXPのドライバはない。
しかも、これらのプリンタはWPSプリンタなのだ。WPSとは、Windows Printing Systemのことで、WindowsがインストールされたPC本体がない限り、動作させることができない。最近は安価なネットワークプリントサーバや、プリントサーバ機能を持ったルータも見かけるようになったが、あの手のものを使ってプリントアウトすることはできないのである。
百歩譲って、昔から使っているPC(使用電力の小さいノートがいい。うちのB10はデスクトップのファイルサーバ兼プリントサーバを作ったが、ファンがうるさくて古いノートに換えてしまった)をプリンタサーバとしてつないで使うとしよう。しかし、メインで使っている、最新のOSを積んだPCからはプリントアウトできないのである。もちろん、ネットワークにつないでいてもだ。こんなことがあるだろうか。WPSのコントロールプログラムはいらないから、簡単なクライアントドライバを用意してくれてもいいのではないか。
家のB10に関しては、ドライバはないが、インクカートリッジなどから、プリンタ部分のエンジンは同じキヤノンのBJ-440あたりだとにらみ、そのドライバを導入。縦横を変えたり、ちょっと凝ったプリントアウトをしようとすると変な結果が出ることもあるが、おおむね問題なく使えている。これでいいではないか。440のドライバをベースに、それなりにプリントアウトできるクライアント向けドライバを開発して欲しいものである。
そして、事務所のLBP-210に関しては、どのドライバを入れていいのか全く想像も付かず、そのまま放りっぱなしである。十分に使えるプリンタなのに、なんてもったいない。
すでにPCでネットワークを組むのは当たり前になっている。ブロードバンドが家庭に行き渡るようになり、ルータも普及している。だからこそ、クライアント用でいいから、プリンタドライバを公開してもらえないものだろうか。
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