23/Apr/1999の分 今週でていた文春をみたら、どーにもすごい記事が載っていたので、これをちょっとあげつらってみようかと。4月29日・5月6日合併特大号の、「あきらめるな!パソコンなんて怖くない」という記事です。これがまた最初から最後までもーどーしようもない文章のオンパレード。逐一みていくこととしましょうか。 文春のパソコン記事について
タイトルが「あきらめるな!パソコンなんて怖くない」で、初心者らしい内容で、パソコンを啓蒙する、という考え方は間違っていないでしょう。でも、目に付いたのがサブタイトルの「文科系6人が伝授」。うーみゅ。
その次の有田氏もしかり。この人、オウム関連の時にメジャーになって、この中では唯一僕が名前を知っていた人です。文春の記事なんかをみる限りでは、そんなに悪いイメージを持っていたわけではないのですが、TVで何度か見て、何となく変な印象を受けたんですよね。この記事でそれに拍車がかかったというか、裏付けができたというか。この程度の文章でそう考えちゃうのも危険ですが。なんか知り合いにするのはいやなタイプのような...。で、記事ですが、まずは入力確定文字を再変換する機能。「僕が知る限りではウィンドウズ・パソコンではできないようです」といってしまういかにもMac派ならではの言い方。裏もとらずにそういいきる有田氏と、その裏をとらずに載せてしまう編集者どちらも物書きとしてダメでは? (ちなみに再変換機能なんて、一太郎の3のころからあるでしょうが。ウィンドウズどころか、DOSだぜ^^) で、すごいのがその次の若合さん。この人何者か知りませんが(ちなみにURLが載ってます。http://www01.u-page.so-net.ne.jp/kb3/suw/index.html)、マックでチャット、本、雑誌、メーカーサポートなどの独学で勉強というのは女性らしくていいんですけど。「フリーズ防止にメモリー増設」ですよ。ま、それはいいんですけど、そんな人が「新型を買おうにもiMacが高い」から「Linux入れようかなと迷っている」って。おいおい、Linux入れるのは勝手だけど、入れてどうするんだ、Macは幸いメーカーサポートがあったけど、Linuxにはないぞ。で、その後のチェックポイントでまたまた「無料のメーカー・サポートを利用しないと損」だと。大爆笑ですね。ま、こんなユーザにも知られるほどLinuxがメジャーになったということではあるかもしれませんが。
次の吉岡氏。いきなりパソコンのファイル構造(ディレクトリ構造)が立体的とか言ってます。あれって2次元じゃない? で、フォルダの活用が難しいから知子の情報を使って管理、それが「一元型の日本的な思考法を、アメリカ的なディレクトリに取り入れた折衷案」だそーだ。意味わかんねーよ。 で、最後は先ほどの藤田氏が「電脳師匠」と呼ぶ井上氏。すごいですよー、この人は。ミスや暴走などによるデータの紛失防止ですが、「自分で事故を起こせ」です。そうすると覚えるそうですが。でも、あんたも重要な書類をなくして、必死こいてやっとその対処方法を覚えたんじゃないかしら。重要な書類をなくすことを奨励する訳じゃないけど、だってこの人のはすごいんだ、「事前に適当な文書や画像を作っておいて、電源を切断」。おいおい、あぶねーって。電脳師匠と呼ばれるような人が、こんなことを奨励するなって。HDクラッシュしてデータどころかシステムがなくなったらどーしてくれるんだ。また、それを堂々と本に載せるなって、担当編集。で、これすごいオチがあって、最後の「チェック・ポイント」で、「システムが起動しなくなったら、リカバリーCD-ROMで再インストールを」だと(爆笑)。あとは「問題を起こす常駐ソフト」で、いまどきスクリーンセーバーを挙げるのもすごい。もうちょっとなんかデスクトップアクセサリとか、最新のIEとか(笑)言って欲しかったところですが。 ま、初心者が初心者向けの記事を書いた典型ではあります。個人的には、初心者向けだからと言って初心者が書いていいというものではないと思っていますが。 百歩譲っても、初心者が書いたものを、ちゃんとした知識を持った人間が チェックすべきであり、あんな文章を載せる週刊誌では、信頼度が笑われてしまいます。 ほかの文章を書いている人に対しても失礼ではないかと。 以前(もう結構前ですが)ハイリフト車に対する問題提起をする原稿が文春に載りました。 細かいところは覚えていませんし、実物をとっておいてあるわけではないので、内容に関し、多少誤認があるかもしれませんが、僕が呼んだ時の感じ方としてはこんな感じの内容です。 「最近よく見るハイリフト車は危ない。あんな戦車みたいなのが公道をどうして走れるんだ。よく見るとあれはみんな8ナンバーだ。8ナンバーにすれば何でも許されるのか」 てなところでしょうか。 死角が増えて危ないとか、そういうことを強調しておりまして、もちろんそれは正しいし、公道を走る車にあんな機能(ハイリフトは最初は機能だったはずです)が必要かというのはあるにしても、それが法的に許される以上、どんなものに乗ろうとそれは個人の自由のはず。もちろん、危険ならその危険な要素を法で規制するべきですが。その記事ではその危険な要素が8ナンバーなら許される、だからいかんと言っているわけです。8ナンバーでも許されない要素はあるわけですし。その気になれば(=法に則って安全装備をすれば)F3000だってナンバーがとれるんです。単純な「改造車=悪」の図式というのがかなり頭悪く映った印象があります。当然8ナンバーでの税制優遇についても書いていたと思いますが、問題は、8ナンバーはどうして優遇されるのかということのはず、ハイリフトにはしていないが8ナンバーで税金のがれをしている車はハイリフト車の比ではないはずです(最近大阪なんかでは取り調べが厳しいそうですが)。そこには全くふれず、単にハイリフト=8ナンバー=悪というとてつもなく幼稚な文章を平気で載せてしまうことがねぇ。 あれを同じ人が書いたかどうかではなく、あんなにレベルの低い文章を 平気で載せてしまう編集部の意識を疑います。 今回の記事の吉岡氏の部分でも感じられるのですが、 自分の嫌いなもの、受け入れられないものに対して子供のように反抗するだけの「気分」の記事が感じられます。文春得意の文句を言うページじゃないんですから、ってアレと同じだったのか!(笑) 文句、ご意見ご感想などございましたら、 まで。 |