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がんじがらめ


意味もなく退屈な日々の中で

「喜び」を置き去りにした

限りなく苦痛な時の中で

「優しさ」を粉々にした


僕は探し続ける

知らぬ間に失った「自由」を


何となく過ぎてゆく景色だけが

「癒し」を与えてくれた

とめどなく流れる涙だけが

「憂い」を包み込んだ


僕はもがき続ける

気が遠くなりそうな「牢獄」で


疲れたよ

延々と同じ事の繰り返し

「明日」さえ来なければいいのに

潰された平常心が無にしてしまう

「叫び」は届くこともなく


僕は探し続ける

知らぬ間に失った「自由」を

僕はもがき続ける

気が遠くなりそうな「牢獄」で

がんじがらめの人形は

哀れな自己崩壊者



作者紹介/繭。「人生、なるようになる」が信条の投げやりな27歳。