ぬくもり
千里圭
君の名前と言葉は
簡単に僕の手元に届くけど
君はあまりに遠すぎる
電話を通じて聞こえる声は
とてもやさしく耳に響くけど
姿の見えない君の温かさは
どうやっても僕には伝わらない
僕は
言葉の優しさじゃなくて
君の体温が欲しい
僕が触れても
逃げることのない
やさしい温かさが欲しい