帰路
ゆういち
少し肌寒い 薄明るいオレンジの道
もやがかかって 視界が悪い
少し歩くと オレンジに照らされた老木
老木は静かに眠る でも静かに生きる
空間に一人
少し歩くと 朝のにおいをかぐ
鳥のさえずりは止まない 朝だ
空間の一人
少し歩くと 足取りは軽い
視界は明るい でも重い
朝を歩く
少し歩くと 光を見る
やっと着いた 家に 静かな家に
空間で一人 朝を歩く そんな帰路の道