光の心
心夕紀
〔光の心〕
心の色が光を通さなくなったら
この体は、もう僕の物ではない
心が体を操作し
体が心に光を与えていく
体が感じた傷みを
色として心はとらえる
体が感じる喜びを
光として心はとらえていく
心がくすんでしまったとき
僕は、もうこの世にはいない…
光が心に、さす限り
僕は、この世を生きていくのだろう
光を浴びて、僕は生きていく
光を探して僕は、歩いて行く