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Enemy

ている


隠した感情の数々が

今になって意識を取り戻すのは

こころの摂理の悪戯で

情景に沁みる意味

なにもあてはまらない


講師を務めるアイツが

真面目だったわたしの傍らで囁いた言葉

道端に座り込んで意識を尖らせる彼らへの

乱れた服装と派手なヘアーカラー

激しい情動をつのらせて


まるで腐った果物を扱うようなものぐさ

彼らとは「違った」わたしは優秀だなんて

やる気、自信を持たせるために

アイツは格差を見せつけるように

優しくわたしに微笑んだ


その時 わたしが手にしたのは

アイツとおなじ環境に馴染んでる真実

何かを手にするために何かを違える

そんなものしか持っていないこと

殻にしがみついてるわたし


「不良」 その言葉の意味がわかったよ

ありがとう 「わたし」からの反撃



作者紹介/ている。純粋な陽射しに影を照らそうとするわたし。