詩人達の部屋

詩人ギルド

リンク

作者へメール


砂の上で触れ合わない手


こんなにも狭い世界なのに

どうして僕らは触れ合えないんだろう


波の音が優しく響く砂浜で

寝転がっても

うずくまって砂を手の平で持て余すだけ


灯かりを見つけることが出来るのなら

それは一つの真実かもしれない

冷たいコ−ラが喉を通る瞬間のようだ


どうしてもっと近くにいないのだろうか

こんなに温もりがある砂浜なのに

綺麗な言葉の一つも浮かんでこない


階段を駆け上がる君

僕が蛇口を捻る

でも触れ合わない

感触が無い


どうして触れ合えないのだろう

この砂浜で僕らは



作者紹介/渚。中学3年で受験生です。去年の夏頃から詩を書き始めました。感想、待ってます。