紫煙
びゅびる
おおきく 息を 吸えることは
幸せなこと なのでしょう
それならば 吸うともつかず 流れ込む
私の中に 流れ込んでくる
細い 細い
まるで 私の生きた跡のように細い
紫白の糸は
どうすれば 捨てゆけましょう
陰に隠れて 小さくつくためいきですら
紫煙となって 立ち昇るだけなのです