四季 Nemissa おまえさんたちが生まれたのは みんな暖かい春じゃった あのときはみんな花見して ええあんばいに酔っとった そのあと夏になってみりゃ みんなで海に行ったっけ ひんやり冷たい塩水が ひどく気持いい時じゃった 黄金の秋が来た頃に ぼちぼち寒くなってきた 風に散りゆく木の葉見て なんだか妙にぞっとした いよいよ冬がやって来りゃ みんな擦り寄って暖をとる 「おお神よどうか私らに 暖炉とパンをくださいな!」 いまさら神に祈っても それはちとばかし遅すぎる 最後に春まで生きるのは 春から祈った奴だけさ |
作者紹介/Nemissa。ぴちぴちの大学生。ハイネが好き。悪魔ときどき猫。最近憑依に夢中。(注:実はまともな人間だったりする) |