詩人達の部屋

詩人ギルド

リンク

作者へメール


花瓶のある窓

Nemissa


春のうららかな昼下がり

ぼんやり窓から顔を出す

そこに見えたのは花野原

みんな競って咲いていた


次に窓から見てみると

もう肌寒い冬でした

そこは一面の枯れ野原

花のうてなはどこへやら


同じ窓から見た景色

たったの二回見ただけです

その間何があったのか

それはわたくしも知りません


あなたも同じ花の顔

もっと大切にしなさいな

青春の日々も逃げるゆえ

ちょうど花びらが散るように



作者紹介/Nemissa。ぴちぴちの大学生。ハイネが好き。悪魔ときどき猫。最近憑依に夢中。(注:実はまともな人間だったりする)