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荒地

日下真魚

この世の果てに行った気がした

名もなき荒地に立った気がした


気付きは天が与えてくれた


この世の果てを見せたのは私

荒地に名がないのなら付ければいい

「希望」そして「愛」と


そうすれば枯れ果てた地にも

美しき尊き花が咲くだろう


私が気付けばそれでいい

そこはもう この世の果てではなく

すべてのはじまりとなるのだから



作者紹介/日下真魚(ひのもとまお)。昭和43年3月13日生まれ。高村光太郎と同じ日に生誕した女流詩人。