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星 勝


恋をしてせつなくなるなんて忘れていました

男と女の関係に恋があるなんて…


距離が恋心をかき消していたんですね

日常になったあなたの笑顔は

十数年の時を後戻りして淡い憧憬を恋にかえてしまった


互いの時間は互いの人生をつくり

その人生に見え隠れする存在を気にしながらも

昨日までは平気でいられた


「ずっと好きでした」

あなたの一言に自分の気持ちを言い返せなくて

なくした時間をさがしてもあなたはみつからなかった


恋をしてもどうにもならなのはわかっています

でも恋をします

恋をしてもう一度泣いてみたいから



作者紹介/星勝。もう40歳になります。