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るみん

猫目石


ながれるようにいきてゆくとてもきれい。



流れるように生きて行く

とても綺麗

小川に木の葉の舟を何度も浮かべた

あれは流されるさざなみの美しさを知っていたから

本能的に



薄荷のような横顔だとか

その眼差し

歩くのがとても速くて

でもそんな風に全然見えなくて

どんな人込みだってすり抜けた君



るみん


流民という言葉を知るより早く

僕は君に憧れて

あちこちに引っかかりながら僕は

水底の水草の根城の石のように

鈍く転がっていく

心地よい根城ではありたいけれど



ながれるようにいきていくとてもきれい。



君はもう海で海流になって

僕には途方もないけれど

きっと今も綺麗だろう

きっと今も綺麗だろう



今日も僕の体は



今日の流れに鈍く転がるのだけれども



作者紹介/猫目石。ワキンの流線形もリュウキンの不器用な形も、どちらも好き。私はどちらかといえばリュウキンような生き方をしている気がします。金魚の話ですが。ワキンの人も、とても綺麗だから好き。