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やがて

ちの


言えないことが またひとつふえて

君がまたひとつ 幼くなってゆく

そんな君がこわくて

僕はまたひとつ 大人になってゆく


想いが

ほんとは あふれてる 心の中

なのに

またひとつ たたみこんで 心の奥

海色の毛布の端を 軽く噛んで

ずっと黙り込んでる 君は

何処にいるの?

僕の隣り?

遥か遠く?

心の距離が もう はかれない


言える言葉を失くして 君

黙ったまま

かける言葉を失くして 僕

黙ったまま

ふたり どうしようもなく

押し黙った まま

夜も 身動きをせず

月明かりも 影を落とす だけ


ただ しんしん と


そんな静けさに ふたり 漂いながら

かつては

お互いしか映していなかった

ふたりの 瞳 が

お互いが 見えなくなる

僕と君の 瞳 に

変わる