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conclusion

銀翔 透


低空飛行するように

深くて長い夢を見た

重なりあったもう1つの世界に生きる

別のわたし

自らがオーダーできるストーリーでありながら

君が側にいない

欲望は虫眼鏡で集めた光の線のように

そしてその先は痛いほど

君へまっすぐ延びているというのに


どうして夢の中でさえ君に近付けない?


そう思った瞬間

心の中に押し込んでいた感情は解き放たれ

春の陽謝しのように空いっぱいに拡がった


君はもう戻ってはこない


つらくて切ないはずなのに

おかしなくらい落ち着いて

まどろみさえ感じている


結末を最初から知らされていたかの様に・・・



作者紹介/銀翔透。銀翔 透(ぎんしょう・すくる)です。読む人・時間・気持ちによって解釈が変わる詩を書きたいです