詩人達の部屋

詩人ギルド

リンク

作者へメール


愛しのベイベェ

月花星


掃き出されて

愚痴をこぼしても

苔生し返して

独りになれない

東京ベイベェ


整理されるのはイヤかい?

ひっ散らかして

収集つかない

この部屋の中


「使った後は、片づけろ」と

教えた者さえ同じ口


片づけなかった塵は

積もり

変化して

毒と化し


口から耳から目から鼻から


いくら塞いでも

どんどん浸入してくる


他人りせいにして

気が済んだかい?


そんな気持ちじゃ

愛する者すら守ることできないぜ


ぜいぜい見知らぬ他人のせいにすればいい

(あんたが、それで納得するのなら)

だけど、見ず知らずのヤツに背中からいきなり刺されても

文句は言えない


だって、他人のせいなんだろ?

他人の数は有限で

いつしか自分の背中を自分の指が指している


もっと良く見てれば、「自分に刺される」事はなかったのにね。



作者紹介/月花星。誕生日に地球が滅亡する予定でした。