夢中
坂本広太郎
とても良く晴れた日なのにわざと夕方まで寝た
”やり場の無い後悔”を楽しんでいるかのように
すばらしいものをたくさん見た
人の心を持った機械
半透明のそらとぶなにか
われを忘れてそれらを追いかけてると
霧の中でフロイドに会った
「人はなぜ夢を見るのか」と聞いた
彼は静かに笑いそして消えた
はじめて夢の中で夢を見た