水晶の荒野
とおやまぬき
黒い雲が遥か彼方まで伸びる狂った世界、
甘い空気がすべてを汚していく。
この水晶の荒野で、
消え行く時間の子供達は、
自分のこころを探し求めた。
変わらない事を望み、
世界の言葉にこころを求めた。
自分の意味さえ残せない。
世界の言葉にこころを預けた。
水晶の荒野は終わりの世界、
ほのかな思いも残らない