午前2時
KURARA
空が裂ける音がして
世界は傾きはじめた
私は外に出る
光が溢れまるで真昼のよう
こんな時間に大声で歌えるなんて
私はその事に狂喜している
ベランダで光と音の中に体を捧げる
生け贄のように空に攫って
まばゆいその光の温度で
焼き尽くしてもいい
大声で歌を歌う
光はうねり、空が裂けて
傷口から崩壊していく
私は歌を歌う