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そして

葉月京


削られてまるくなり

砂になってそして


(鉄琴の音色)

(一雫)

(二雫)


雲はうっすら目をあける

月はこぼれてそして


(夜の黒はぬれたまま)

(ひかりを映す)




割れた爪の先に

すべての恋が灯る

越えられない金網をつくった

まなざしもひとことも




あなたはいなくなり

あたしはまた生まれる


また生まれて

そして



作者紹介/葉月京。そしてそして、と色々膨らんでくると、時間が人の二倍欲しくなります。