詩人達の部屋

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詩文消去

猫目石


指先から流れる言葉を

画面に焼いて

綴る




削除する

バックスペースで




何度も打ち直す

こともあるし

結局56頁に渡る独白詩文などを

全部ひとつのキィーだけで

消し去ったりもする




そうして保存しない







充実した日々の

夕凪

エアポケットのように

突如沈みがちになったりすると

そういう暴挙

(或いは埋葬)

出たりする




自分の言葉を消しにかかる




大抵そういう時

唇を噛んでいる




そして心穏やかに眠る

苦々しい矛盾は時に甘い




とても甘い








作者紹介/猫目石。調子がいい時にワレにかえるもんじゃあないなぁ(苦笑)などと思って。あ、でもまぁ元気です。わりと。冬が近いから(笑)