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「清潔な汚さ」

古松桜一


俺は今、保険所にいる。


むき出しの壁の部屋、

コインロッカーのように

積み重ねられた檻、

 くわしくいうと

  その中だ・・・。


俺は汚いらしい。

 そのため

ここへ連れてこられた。


上下左右には、

俺と同じように

連れてこられた

奴らがいる。


何かに脅えて

 叫んでいる。


上の奴は

何かの恐怖のために

 狂った。


右の奴は連れられていった。

血の匂いのする奴に。


そして、俺は呼ばれる。

身動きのできない小さな檻、

 俺はその中に。

   チクリ

 反自然的な液体が、

 俺を汚し始める・・・。