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褐色の空 yuu 階段を 昇り 歩道橋の上 遠い景色 路面を じっと みつめ続けていると それぞれの想いが 胸にせまり 地上に吸いこまれてしまう幻覚に 襲われる 遠いフェンスの 向こう側に きっと 誰もが 置き忘れた 褐色の 夕日が 暮れる 曇り空の果ての果てから かすかな 歌声のようなものが こころの中に 鈍くしみわたる その声が 悲しみを内包する その叫びが 生きてもいいよと 語りかけるように 青白い 月灯りの 夜の下で ざわめく街灯りの中に 揺られながら 僕のこころに 溶けていった |
作者紹介/yuu。よろしくおねがいします。 |