星なりてじじい
土井太
飽きずに耕された
ちっぽけな畑と
飽きずに耕してきた
ちいさくなってしまったじーさんと
飽きずに登りつづける
月や星空と
飽きずにまた沈む
夕日や僕の心と
ほんの一鍬でも
自分が創り出した変化だと
じーさんにはわかっている
僕の耕している畑は
世の中の仕組みに埋もれているから
どうも、ぴんとこない
99/6/9 作