おみそれひまわり
土井太
夏空のどこへ急ぐや
救急車
ひまわりも今日は
首が重たげ
なんて、ひまわりと比べられて
一句詠まれてしまうとは
人間、どこで間抜け面を
さらしているのかわからんものさ
でも、ひまわりの存在の
確かさを支えているのは
ひまわりの持っている
さびしさなのだから
僕はこのくらいで
ちょうどいい
99/7/16 作