詩人達の部屋

詩人ギルド

リンク

作者へメール


おみそれひまわり

土井太


夏空のどこへ急ぐや

救急車

ひまわりも今日は

首が重たげ


なんて、ひまわりと比べられて

一句詠まれてしまうとは

人間、どこで間抜け面を

さらしているのかわからんものさ


でも、ひまわりの存在の

確かさを支えているのは

ひまわりの持っている

さびしさなのだから


僕はこのくらいで

ちょうどいい


                    99/7/16 作



作者紹介/土井太。けちなこたあ言わねえ。無断転載、無断複写及び盗作を歓迎します。